A.内部パーツの劣化を早めてしまう場合がある
主ゼンマイのほどける力で針が動く機械式時計。手巻き式はもちろんだが、現在は自動巻き式についてもリューズを回すことでゼンマイを巻くことができるのはご存じだろう。
ただ手巻きの場合はリューズが巻かれることを前提に設計されているが、自動巻きは腕の振りなどによるローターの巻き上げによってゼンマイが巻かれる前提の作りとなっているため、修理店いわく毎日の手巻きはおすすめしないそうだ。

(画像=定期的な巻き上げももちろん大切だが、毎日のように巻き上げをしすぎると内部機械の寿命を早めるためあくまでもサポート的に留めるのが吉だ、『Watch LIFE NEWS』より 引用)
自動巻き式のゼンマイを、リューズで毎日何年間も手巻きしていたために、ローターの動きをゼンマイに伝える“切り替え車”が摩耗していたケースがあるという。
これにより巻き上げの効率が低下してしまう恐れがあるだけでなく、内部のパーツの劣化を早めてしまう可能性がある。
停止している、いわゆる完全にゼンマイが解かれている状態であれば、20回前後手で巻いた後、ローターの動力で巻き上げをしたほうがベストのようだ。
文◎松本由紀(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
【関連記事】
・【第4回-セイコー(プレザージュ&セイコー 5スポーツ)】3大国産時計の売れ筋モデルを調査、本当に売れた時計BEST3
・【1位〜5位まで一挙に紹介します】“タイムギア”読者が選んだ、欲しい腕時計ランキングTOP10-後編
・進化したエル・プリメロを搭載したゼニスの意欲作、“クロノマスター スポーツ”が登場
・菊地の【ロレックス】通信 No.078|小振りで着けやすいベーシックな旧エアキング
・アンティークの無名クロノグラフって知ってますか?