BMWのハイパフォーマンスクーペ「M4」と、前モデルにあたる「E92型 M3クーペ」、そしてM4のライバル的存在であるアウディ「RS5」。それぞれの車とスペックとドラッグレースの映像をご紹介します。
BMW M4とはどんな車なのか?
BMWのMモデルといえばBMWの中でも、特に走行性能が高いスポーツモデルとして人気のシリーズ。さらにそのなかでも人気が高い4シリーズをベースに開発されたのが「M4」です。
4代目M3がフルモデルチェンジし、5代目は4ドアセダンのみの設定になりました。そこで、クーペ系が「偶数」シリーズとなり、E92型M3クーペの後継として2013年12月にM4が発表されました。
先代『M3』のV8から、時代の流れに乗って直6にダウンサイジングしたM4ですが、3リッター直6ツインターボエンジンは2個のターボチャージャーで過給することでパワーを補い、最大出力431ps/5500-7300rpm、最大トルク56.1kgm/1850-5500rpmまでチューニングされました。V8からパワーダウンかと噂されましたが、実際の走りはV8を超えていたと評判になりました。
スペックは、先代M3の4.0リットルV8(最大出力420ps、最大トルク40.8kgm)よりも、11ps、15.3kgmも力強いことになります。さらにエアロダイナミクスを追求した外観や機敏なハンドリングを可能とし、ただのスポーツモデルというよりは、サーキットを走るレーシングカーのような仕上がりになったと言われています。
今回使用されたM4のトランスミッションは6速MTで、0-100km/h加速が4.3秒。最高速は250km/h(リミッター作動)の実力を兼ね備えています。
M3とはどんな車なのか?
一方、今回M4の進化を見るために用意されたのが、先代のM3。
初代M3はもともとモータースポーツに参戦するためのホモロゲーションモデルとしてE30時代に登場し、2ドアのセダンボディに2.3リッターの4気筒ツインカムエンジンを搭載していました。まさに走るために生まれた一台。
そして、今回の動画に登場しているのは進化を遂げた4代目のクーペE92というモデルです。M3は量産車世界初となる軽量マグネシウム合金製クランクケースを採用した4L V8エンジンを搭載。最高出力420ps/8300rpm、最大トルク40.8kgm/3900rpmを発揮し、0-100km/h加速は公表値で4.8秒を誇っております。