なぜバックパッカーになろうと思った?

自然の中でくつろぐ、『暮らし〜の』より 引用)
ソウカワ
お仕事をバリバリとこなしているイメージがある人とバックパッカーは対局の存在に感じていたので、とても新鮮な感覚を味わっています。なぜバックパッカーになろうと思ったのでしょうか?
すのぴくさん
もともと、東南アジア育ちなのでそのあたりの国に友達とわいわい”旅行”するのは好きでした。ただ、1人で行ってみようと思ったのはある1つの失恋かな?二十歳のすのぴくは当時一回り年上のカメラマンに恋をしていました。
彼の話す旅話が好きでスタジオによく遊びに行っていました(笑)良く写真を撮ってくれては『可愛いー』って言われてたので彼の"お気に入り"ではあったかなと思います。
ただ、私は本気で好きだったのである日、思いのたけをぶつけたら見事に玉砕しましたね。
すごく落ち込んだのですが、自分も旅行ではない旅をして視野を広げたらいつか、と思ったのがキッカケですね。その後?ヒミツです(笑)
ソウカワ
失恋がきっかけだったんですね!すのぴくさんらしい(笑)
初めて訪れた国やエピソード

国境で黄昏れる、『暮らし〜の』より 引用)
ソウカワ
初めて訪れた国や印象的に残っているエピソードを教えてください。
すのぴくさん
これは完全なるバックパッカーの王道、タイですね。王道過ぎてつまらないかもしれませんが、当時自分の父親がバンコクに駐在していたんです。2、3カ月に一度しか日本に帰れない父親に会うという目的もかねてタイにしました。
出発の2日前に父親から連絡があり、
「で、ホテルとか取ったのか?」
「取っていないよ。」
「……。」
強制的につまらなさそうなビジネスホテルを2泊だけ予約されてしまいました。私はバックパッカーが旅の起点とする”カオサンロード”で自分で歩いて宿を取りたかったのに……
ソウカワ
お父さんはすのぴくさんのことが可愛くて心配だったんでしょうね。

タイ・カオサンロード
※一部モザイク処理、『暮らし〜の』より 引用)
すのぴくさん
そして出発、機内で同世代の女性が隣で仲良くなったのです。彼女はもちろん『カオサンで適当に宿を取るつもり』と言っていて『いいなぁ』と。
そしてバンコクへ到着。父親が空港まで迎えに来ている。
「あれ?お友達も一緒ならお友達の宿にも送るよ」
「ある程度目星は付けていますがカオサンで適当に取ろうかと」
父は驚愕していましたね(笑)。私もそのつもりだったのに。
そして父親の車へ。バンコク駐在ならあるあるなのですが運転手付き、今度は友達が驚愕。
「す、すのぴくちゃんってお嬢様なの?」
とりあえず友達と連絡先を交換、3日後に再会することにしてカオサンまで送り、
私はつまらないビジネスホテルへ。
つまらないビジネスホテルでの2泊を終え、やっと憧れのカオサンへ!と、思っていたらまた父が登場。
渋々カオサンへ送ってくれました。
安宿街に運転手付きの車で乗りつける異色すぎるバックパッカー。
さらに宿の様子を見たいと宿までついてくる父。
カーテンも何もない2段ベッドがただ並んでいるだけの宿に驚ろいていましたが『大丈夫だから』と説得。
父親が安宿まで心配で見に来るという珍事が発生したのが最初の旅の思い出です。
ソウカワ 僕にも娘がいるからお父さんのお気持ちわかります。