弁護士という仕事を思い浮かべるときには、
「学歴がよくないと目指すこともできないのでは?」
「弁護士になるための司法試験は超難関なのでは?」
と、難しそうなイメージを抱く人が多いですよね。
そこで今回は、高卒で弁護士を目指す方法についてどこよりも分かりやすく解説します。
ユーくん え!高卒でも弁護士ってなれるの?!
ダルマちゃん 高卒でも弁護士になることは可能なんだよ!そのための方法を詳しく解説していくから、しっかり読んでみてね!
この記事を読むことで、
・高卒で弁護士を目指す具体的な方法
・高卒で弁護士を目指すのは現実的なのか(難易度)
・弁護士になるための司法試験予備試験とは
・試験の対策方法(項目ごとに解説)
について理解を深めることができます。
大卒でなくても取得できる弁護士の資格、その取得方法について徹底的に細かく解説していきますよ!
目次
高卒で司法試験(弁護士試験)の受験資格を得る2つのルート
高卒で弁護士を目指すべきなのか
高卒で司法試験(弁護士試験)の受験資格を得る2つのルート

弁護士になるためには、司法試験に合格しなければなりません。
弁護士の資格は国家資格の一つで、取得の難易度はかなり高いことで有名です。
当然ですが高卒で弁護士を目指す場合にも、まず司法試験の受験資格を満たす必要があります。
司法試験の受験資格を満たすための方法は大きく以下の2つです。
・法科大学院を卒業する
・司法試験予備試験に合格する
それでは、それぞれの方法について解説していきましょう。
法科大学院(ロースクール)を卒業する
法科大学院とは、弁護士・検察官・裁判官の養成に特化した教育を行う学校です。
法科大学院に行き、卒業することで司法試験の受験資格を満たすことができます。
位置付けは大学院となるため、法科大学院に通うには「大卒」の資格が必須となります。
厳密に言えば事前の審査で「大卒同等の能力がある」と認められた場合には、法科大学院の受験資格を得られることがありますが、これはごく稀なケース。
つまり、法科大学院に通うためにはまず大学を卒業する必要があるということになります。
ユーくん 今から弁護士になるために大学受験から始めるとなると、気が遠くなるよね…
司法試験予備試験に合格する
ダルマちゃん 高卒で司法試験の受験資格を満たすもう一つの方法は、司法試験予備試験に合格することです。
- 司法修習とは
- 司法試験合格後に法曹資格(弁護士・検察官・裁判官)を得るために必要な「司法修習生の修習」のこと
司法試験予備試験は、司法試験と出題内容が酷似しており、予備試験の勉強は司法試験の勉強にもつながります。
ダルマちゃん 大学に通うよりも司法試験予備試験合格を目指す方がスピーディーに司法試験の受験資格を得ることができるんだ。
司法試験予備試験を受けるメリットをまとめると以下の点が挙げられます。
・司法試験と予備試験の科目がほぼ同じ
・予備試験に合格すればその後最初の4月1日から5年間司法試験の受験資格を保持できる
ユーくん そうなんだ!じゃあ予備試験に合格すれば司法試験にも合格できる可能性が高くなるってことなのかな?
ダルマちゃん そうなんだ!予備試験合格者の司法試験(筆記)の合格率はなんと98%!すごく高いんだよ。
結論、高卒が司法試験の受験資格を得るには、予備試験合格を目指す方法がおすすめなのです!
高卒で弁護士を目指すべきなのか

高卒で司法試験受験資格を得て司法試験に合格し、弁護士になることは可能です。
しかし、現実的にその難易度は高く非常に難関であると言わざるを得ません。
以下のデータは、法学部出身者と非法学部出身者ごとに見る司法試験の合格状況を示したものです。
▼司法試験の法学部出身者・非法学部出身者別合格状況

例えば2019年の数字を見てみると、法学部出身者の合格率は31.3%なのに対して、非法学部出身者の合格率は18.7%と大きな差が見られます。
ユーくん 不可能ではないけれどかなり難しいってことだね…
司法試験に一発合格するケースはそもそも少なく、何年もかかってやっと合格する人が多いのも特徴です。
つまり、かなり本気で覚悟を決めて勉強しなければ高卒で弁護士になることはできないのです。
ダルマちゃん 遠回りのように見えるかもしれないけれど、一旦民間企業に就職するという手もあるんだ。
民間企業に就職した後に弁護士を目指す方法もあります。
弁護士には「特定の分野に特化した弁護士」がいるものですが、これを目指す際にはその分野での就業経験があることが有利に働きます。
ユーくん 例えばネット上のトラブルに強い弁護士なら、ネット関連企業での就業経験があるといいってこと?
ダルマちゃん その通り!だから民間企業に就職する場足には、専門性の高い業種を選んでおく方が絶対にいいんだ。
将来的に弁護士を目指すために、まずは民間企業に就職を検討するとなれば、「専門性の高い業界に高卒で就職できるのか」という不安がよぎるでしょう。
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