社会に出て働くとなれば、誰しもがきっと「高収入を目指したい!」と思うもの。

就職先の企業が同じでも、初任給や年収は学歴により異なる場合がほとんどです。

今回のテーマは、「専門卒の初任給と年収」です。

専門卒の初任給や年収を、大卒のそれらと比較しながら解説していきます。

この記事を読むことで、

・専門卒と大卒の初任給の比較
・専門卒と大卒の生涯賃金の比較
・専門卒で高収入を狙う方法

について理解することができます。

稼げる専門卒になりたい!というあなたにとって、とても役に立つ情報が満載ですよ!

ユーくん やっぱり大卒は専門卒より稼いでるんだろうなぁ。どのくらい違うのか知っておきたい!

ダルマちゃん うん。そして事実を理解するだけでなく、どうすれば大卒以上に稼げるようになるのかについてもしっかり解説していくよ!

目次
専門卒の初任給と大卒の初任給を徹底比較
初任給と学歴(専門卒や大卒)の関係性

専門卒の初任給と大卒の初任給を徹底比較

専門卒の初任給・年収 | 大卒の初任給・年収・生涯賃金と徹底比較
(画像=『キャリアゲ』より引用)

初任給とは、企業に就職した初年度の給料のことを指します。

専門卒と大卒では、初任給にどのくらいの差があるのかについて、この章では詳しくみていきましょう。

この章では

・男女別の専門卒・大卒の初任給
・企業規模別の専門卒・大卒の初任給

について比較しています。

男女別の平均初任給

専門卒と大卒では、平均初任給にどれほどの差があるのかを調べてみました。

以下のデータをご覧ください。

▼専門卒と大卒の平均初任給(男)

専門卒大卒
184.7万円212.8万円

参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」より

▼専門卒と大卒の平均初任給(女)

専門卒大卒
183.4万円206.9万円

参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」より

▼専門卒と大卒の平均初任給(男女計)

専門卒大卒
183.9万円210.2万円

参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」より

平均初任給の差は、男性で28.1万円、女性で23.5万円。

男女計のデータで見ると、その差は26.3万円となります。

ユーくん 初年度で28万円も違ったら結構きついね。大卒ってやっぱり稼げるんだなぁ‥。

金額だけで比較しがちですが、専門学校はほとんどの場合が2年制となります。

つまり、大卒と比べると2年間も早く就職して社会に出ているのですから、大卒よりも専門卒の方が初任給は低くてもそれは当たり前です。

ただ、専門卒の収入が2年後に大卒の初任給と同じくらいまで上がるかというと、それは厳しいです。

結局、大卒はスタート時から専門卒よりも稼げる条件で社会人デビューできるということになります。

男女別の初任給の中で割合が多い給与額

初任給の平均値は先ほどお伝えした通りですが、ここでさらに詳しく、「どのくらいの初任給をもらっている人が多いのか」について理解を深めていきましょう。

▼初任給の階級、性、学歴別新規学卒者数割合

専門卒の初任給・年収 | 大卒の初任給・年収・生涯賃金と徹底比較
(画像=『キャリアゲ』より引用)

参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」

この表を見ると、

・大卒男性で初任給が100万円台の割合は20%もいない
・専門卒男性の7割近くが年収100万円台にとどまっている
・大卒女性で初任給が180万円未満の割合はわずか9%のみ
・専門卒女性の約半数が年収180万円未満である

ユーくん 結構違うもんだね。大卒と専門卒の初任給でここまで違うとは思わなかったよ。

ダルマちゃん 専門卒は男女共に初任給が100万円台なのが一般的なんだ。大卒は初任給が200万円以上なのがほぼ「当たり前」のレベルだから、大きな違いだよね。

「専門卒だと、大卒と比べてこれほどまでに初任給が低いのか」と愕然としてしまう結果でしたね。

ですが、あくまでも平均値の話です。

この記事ではこの平均値から大きくはみ出すほどの収入を生み出せるようになる方法をしっかり解説しています。

諦めずに最後まで読み進めてくださいね!

企業規模別の平均初任給

企業規模によって初任給は異なります。

ここでは、大企業・中企業・小企業それぞれの初任給を大卒と専門卒で比較してみました。

ちなみに、企業規模は以下の基準で分類しています。

・大企業・・常用労働者1,000人以上の企業
・中企業・・常用労働者100〜999人以上の企業
・小企業・・常用労働者10〜99以上の企業

▼企業規模別初任給の比較表(男女計)

大学卒専門卒
大企業213.1万円185.6万円
中企業208.6万円183.6万円
小企業203.9万円183.2万円
企業規模計210.2万円183.9万円

▼企業規模別初任給の比較表(男)

大学卒専門卒
大企業215.9万円187.3万円
中企業211.1万円184.2万円
小企業206.0万円182.3万円
企業規模計212.8万円184.7万円

▼企業規模別初任給の比較表(女)

大学卒専門卒
大企業209.7万円184.0万円
中企業205.2万円183.0万円
小企業201.8万円183.5万円
企業規模計206.9万円183.4万円

※参考:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:企業規模別にみた初任給」

これらのデータから分かることをまとめると、

・専門卒は企業規模ごとの金額差が少ない(小規模と大規模でもほぼ変わらない)
・大卒は企業規模によって初任給の差が明らか(小規模と大規模で10万円の差)

専門卒で大企業を目指したところで、仮に就職できてもそれほど収入には影響がないため、メリットは少ないと言えます。

一方大卒は、就職する企業の規模が大きければその分収入UPにも繋がるため、大企業を目指すメリットが十分にあると言えるのです。

初任給と学歴(専門卒や大卒)の関係性

専門卒の初任給・年収 | 大卒の初任給・年収・生涯賃金と徹底比較
(画像=『キャリアゲ』より引用)

初任給と学歴に関しては、密接な関係があります。

なぜなら、初任給は学歴が良いほど平均値として高くなっていることがデータで証明されているからです。

大企業は一般的に初任給が高い傾向にあり、多くの応募者がいます。

その大勢の応募者から「少しでも優れた人材」を残す方法として、大企業が使用する方法の一つに学歴フィルターがあるのです。

ダルマちゃん 学歴フィルターとは特定大学の出身者以外を採用先行から外すという、日本の就職活動に使われる用語なんだ。

学歴でふるいにかけることで、大卒が残り専門卒や高卒は落とされてしまいます。

その結果、「いい大学を出た大卒者たち」ばかりが大企業に就職していくというわけです。

そして、結果的に「初任給の高い大企業」に就職した大卒者たちの平均初任給が高くなっているのが現状です。

ユーくん 全部の大企業がそうじゃないにしても、学歴だけで判断している大企業は多いってことだね。

企業が大卒を優遇する理由は、

・忍耐強さ
・最後まであきらめずやり切る力
・課題を解決する能力

以上3つの点において、大卒が高卒や専門卒よりも優っていると考えているからです。

大卒の学歴がないという理由で、書類選考で落とされたり、採用試験にさえチャレンジできなかったりすることは珍しくありません。

ダルマちゃん まだまだ日本は学歴社会なんだ。専門卒で大卒よりも優れた人材であることを証明するのは至難の技なんだよ。