目次
高卒での保育士試験の受験資格
高卒でも保育士の実務経験を積み上げる方法
高卒での保育士試験の受験資格

高卒で保育士試験に合格して保育士になるルートを選ぶ際には、保育士試験の受験資格を確認しておきましょう。
高卒で保育士試験を受験するには、高校をどのタイミングで卒業したかによって資格の有無が変わる点に注意が必要です。
・平成3年3月31日までに学校教育法による高等学校を卒業した者
・平成8年3月31日までに学校教育法による高等学校の保育科を卒業した者
まず、あなたがこの上記のいずれかに該当する場合には受験資格があるということになります。
そして、高卒の資格はあるけれども、上記のどちらにも該当しない場合には以下の条件を満たせば受験資格が得られます。
児童福祉施設において、2年以上の勤務で、総勤務時間数が2,880時間以上、児童の保護に従事した者
参照:一般社団法人全国保育士養成協議会ホームページ
ダルマちゃん 児童福祉施設というものが分からない人はきっと多いよね。具体的に説明しておくよ。
- 児童福祉施設とは
- 児童福祉法第7条によって定められた次の12種類の施設のこと。
1. 助産施設
2. 乳児院
3. 母子生活支援施設
4. 保育所(保育所型認定こども園を含む)
5. 幼保連携型認定こども園
6. 児童厚生施設
7. 児童養護施設
8. 障害児入所施設
9. 児童発達支援センター
10. 児童心理治療施設
11. 児童自立支援施設
12. 児童家庭支援センター
これらの施設で実務経験を積むことで、保育士試験の受験資格を得ることが可能です。
高卒でも保育士の実務経験を積み上げる方法

高卒で保育士試験の受験資格を満たすためには、卒業年月日が条件に当てはまっているか、卒業学科と卒業年月日の両方が条件に当てはまっている以外にも「実務経験」を積めば良いとされています。
先ほど、児童福祉施設については紹介した通りですが、実はこれ以外にも「実務経験」として認められる施設が存在します。
ダルマちゃん 今から紹介する施設は、都道府県知事による受験資格認定が必要になるんだ。都道府県ごとに基準が定められているから事前に必ず施設長に確認しておこう!
都道府県知事による受験資格認定が必要な施設一覧
ユーくん なるほど!これらの施設で事前に施設長に受験資格が得られるかを確認した上で働けばいいんだね!
ダルマちゃん でもまだ条件があるんだよ。契約形態も重要なポイントなんだ。
保育士試験の受験資格を満たすには、「実務経験が2年以上、2,880時間以上」である必要があります。
契約形態がフルタイムなら、1日8時間、週5日の勤務と考えて1年間で約1,920時間の実務経験が積めます。2年間働けば時間的には条件に定められている2,880時間を余裕でクリアすることができます。
一方、パートタイム勤務だとすれば、1日5時間、週4日の勤務として1年間でおおよそ960時間ほどの実務経験が積める計算になります。この場合は3年ほどの期間働くことで受験資格を満たすことができますね。