A.ネジ山が傷ついたり、最悪潰れている可能性がある

 ネジ込み式リューズは、防水性能を高めるためロレックスのオイスターケースに装備され1926年に特許が取得されたことは有名な話だ。
 そして現在も防水性を高めるべく、主にダイバーズウオッチなどの多くのスポーツモデルに採用されている。

 ネジ込み式リューズの場合はねじを左(自分側)にまわして緩めてからリューズを引き出さないと日付けや時刻調整ができない。
 また調整後にはリューズを押し込んでねじを締めないとならないため頻繁に使用するところなのだが、押し込む際に間違った角度でねじを締めたりと一連の動作を粗雑にしてしまうとネジ山を傷付けたり、最悪潰れてしまうことがある。

 ではそうなった場合にどうすればいいのか修理技術者に聞いたところ、軽度のネジ山潰れであれば修理店でも修復が可能だが、パーツ交換となるとメーカー修理となってしまうため時間と費用が大幅にかかるという。

Q38.ネジ込み式リューズが入らなくなってしまった。何が原因?【時計のトラブル編】
(画像=ネジ込み式リューズを戻す際のコツとして、反時計回りにほんの少しまわしてから正しい角度を確認のうえねじ込むとうまく戻せるとのこと、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 そこでネジ込み式リューズを戻す際は真っ直ぐにリューズを押し込みながら、焦らずゆっくりと時計回りにまわすことが肝心。強く締めすぎにも注意が必要だ。
 デリケートな部品のため無理な操作は禁物とのこと。

文◎松本由紀(編集部)

提供元・Watch LIFE NEWS

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