我々は老後をどう生きるか?
我々は医療の進歩で「老後をどう生きるか?」を否応なしに考えさせられる世界のただ中にいる。
あらゆる情報が出てくる、インターネット空間にも老後の豊かな生き方を積極的に指南する人は多くない。つまりほとんどの人にとっては、自分の老後は完全に未知のフロンティアとなる。ただ食事を喉の先に通すだけならなんとかなるかもしれない。真の問題は、そのような生活に充実感を付帯させることができるかどうかにあるだろう。
筆者個人的には「制作意欲」が一つの鍵だと考えている。歴史の巨匠は晩年まで、音楽や美術、執筆など精力的に芸術作品の制作に励んだ。現代社会にも、老後も尚精力的にメディアに専門家として活躍する姿を見せる人もいる。創作活動の多くは、年をとってもできる上に過去の経験やスキルがそのまま活用できる。それを実践する者は、生きる目標を持ち学習する理由があって楽しそうに見える。唯一にして絶対的なる課題は、現役世代がこうした年代を迎えた時に、市場ニーズのある制作物を出せるかどうか?にあるだろう。
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文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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