コンビニ各社がレジ袋の有料化を発表

1分でわかるニュースの要点
  • 大手コンビニ3社がレジ袋を1枚3円にすると発表
  • 経産省主導で7月1日から配布禁止、有料化が義務に
  • マイバッグを促進して環境問題に取り組むのが狙い

コンビニ3社が7月1日からレジ袋を有料化

セブンイレブンジャパンとローソン、ファミリーマートの大手コンビニ3社は、レジ袋1枚につき3円で有料提供する方針を明かしました。 ローソンならびにファミリーマートは一律3円ですが、セブンイレブンジャパンは基本3円としつつ、特大サイズについては5円で提供するとしています。

すべてのレジ袋を有料にする経済産業省

レジ袋有料化は経済産業省と環境省が、共同で実施を目指した制度です。コンビニを含む小売店すべてが対象で、レジ袋の有料化と無料配布禁止が実施されます。この運用方針は2019年12月25日にまとめられ、1月末から2月中旬にかけて実証実験が行われていました。 レジ袋有料化実施の背景には世界的なレジ袋削減の動きや、2020年開催予定だった東京オリンピックの影響があります。

環境対策でプラスチックゴミの削減を目指す

レジ袋有料化は世界的な環境問題となっている、プラスチックゴミを削減するのが狙いです。有料化とあわせてマイバッグの利用を促進することで、環境対策に貢献すると期待されています。

活動の一環としてレジ袋を有料化

レジ袋有料化は廃プラとも呼ばれるプラスチックゴミ対策の一環です。国内ではレジ袋が年間20万トン使用されており、有料化で大幅な削減が見込まれます。 ただし日本政府はプラスチック含有量を抑えた、バイオマス素材25%以上のレジ袋については有料化の対象外としています。今回一律3円を発表した大手コンビニ3社は、いずれもバイオマス素材30%のレジ袋を導入しているものの、使用量低減のため有料化に踏み切った模様です。

これによりマイバックなどの活用促進を狙う

レジ袋の一律有料化には、消費者1人1人がマイバッグを活用するよう誘導する狙いもあります。繰り返し使えるマイバッグの利用促進は、持続的なプラスチックゴミ削減に貢献する効果が期待されています。 マイバッグが一般化すれば、エコバッグなどの商品に注目が集まり、需要が生まれる可能性もあるでしょう。

一定の効果が実証済みのレジ袋有料化

レジ袋有料化による削減効果は、2020年1月末から2月中旬にかけて行われた実施実験において、すでに一定の効果が実証済みです。実験店舗では50%から最大70%の削減効果がありました。全小売店でレジ袋有料化が導入された場合、プラスチックゴミ削減に大きく繋がるでしょう。 そうした削減効果がある一方で、レジ袋禁止は環境対策にさほど影響しないという意見も出ています。コペンハーゲン環境評価研究所前所長のビョルンロンボルグ氏は、海洋汚染に繋がるレジ袋はプラスチックゴミ全体の0.8%に過ぎず、マイバッグは1人当たり2万回買い物しない限りほぼ効果はないと試算しています。 とはいえレジ袋有料化でプラスチックゴミを削減できるのは間違いありません。レジ袋有料化は環境対策のゴールではなくスタートに過ぎないという意識をもって、私たち1人1人が環境汚染に向き合うきっかけにすべきです。

文・ビズキャリ編集部/提供元・ビズキャリonline

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