観光庁は21年の訪日外国人旅行消費額を1208億円と試算した。コロナ禍の影響で9月まで調査を中止したため、10~12月期の1人当たり旅行支出(51万7987円)などを用いて算出した。
国境をまたぐ往来が制限され、観光目的の入国が1年を通じて認められなかったことが響き、コロナ禍初年の20年(7446億円〔試算値〕)に比べ83.8%減。19年の4兆8135億円には到底及ばない。10年前の11年(8135億円)との比較でも85.2%減。
なお、10~12月期の調査対象は大半がビジネス、親族・知人訪問、留学など長期滞在者で、例年より単価が高水準となっている。20年の試算に用いられた1~3月期の単価は18万5413円。
提供元・トラベルジャーナル
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