関西のタチウオ釣りシーズン
タチウオは、冬になって海水温が下がると、適水温になる深場におちていき、越冬する。春になり、海水温が上昇してくると、再び接岸してくる。和歌山県の紀北の波止場(和歌山港、海南、下津周辺)では、4月になると紀淡海峡沖で越冬していたタチウオが、イワシや稚アユなどのエサを追って接岸し、春タチウオが釣れ始める。
このころのタチウオは、数は釣れないが型は良く、80~90cmがアベレージサイズ。時にメータークラスも交じる。
7月になると、抱卵した良型と60cmクラスの新子が混じって釣れ始め、数釣りが楽しめる。紀北では年末まで、ムラはあるが釣れ続き釣期はかなり長い。
淡路沖で越冬したタチウオは淡路島の東浦に接岸し、7月から淡路島の波止(洲本、津名周辺)で、60~70cmサイズの夏タチが釣れ始める。東浦では、やはりムラがあるが、年末まで釣れ続ける。
その後、紀北や淡路で釣れていたタチウオが、大阪湾の広域に回遊を始める。紀北や淡路で釣れていたタチウオが、大阪湾の湾奥まで進む回遊は、ベイトを追ってではなく、ほとんどが、潮流の影響であるそうだ。潮に乗って浅場に接岸し、自主的な摂餌の回遊を始める。
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大阪湾内のタチウオシーズン
大阪湾の波止場では、南エリアのとっとパーク小島や深日周辺で、8月ごろから60~80cmのタチウオが釣れ始める。そして潮に乗って北上し、泉佐野から貝塚、兵庫県の神戸周辺が釣れ始め、南港などの大阪湾奥で本格的に釣れ始めるのは、例年9月中旬に入ってからだ。
シーズン初期は、60~70cmの新子主体に、メータークラスまでの抱卵したタチウオが釣れる。その後産卵期を過ぎると良型は姿を消すが、新子は秋の深まりとともにどんどん成長して良型になり、数は少なくなってくるがメータークラスのドラゴンサイズも姿を見せるようになる。
釣期はおおよそ12月いっぱいだ。
釣ってよし、食味も抜群で釣り人に大人気なタチウオ。これは、狙うしかないでしょ。
今後、タチウオの狙い方、大阪湾周辺の人気ポイントなどを、順次紹介していきたいと思う。
<谷口墨人/TSURINEWSライター>
提供元・TSURINEWS
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