■『ABRISS』誕生までの道のり

コロナ渦初期の2020年初旬、Randwerkの3名の創立者は自分たちが時間を持て余していることに気づきました。彼らは、2019年の学生プロジェクトを思い出し、当時の試作は粗いものでしたが、彼らはその粗雑な表面下に必ず面白い要素を持ったゲームが隠されていると信じていました。やがて彼らは、数年前のプロジェクトといくつかのアイデアで、初めてのゲーム発売に発展させることができました。

彼らが正しかったことは、時が証明しています。2年間の開発期間中、『ABRISS』は右往左往しながらも多くの関心を集めてきました。Steamでは6万以上のウィッシュリストに追加され、IGF 2022ではBest Student Game賞にノミネートされ、Tiktokではフォロワーを着々と増やしました。また、最近のSteam Next Festでは、高い評価を受けたデモをリリースしました。これらすべては、ゲーム開発期間中に貴重なフィードバックを提供して頂いた、スタジオの熱心なコミュニティのおかげです。

Randwerkは『ABRISS』を、ありとあらゆる建設物を破壊することに挑む、ゆったりとした「アンチ・ビルディング・ゲーム」と称しています。「Mainboard Brutalism(マザーボード上のブルータリズム建築)」と名付けられたこのゲームのユニークなアートスタイルは、ドイツの電子音楽のパイオニアや、構成主義およびブルータリスト建築にインスパイアされたものです。『ABRISS』は、複雑な物理シミュレーションを特徴とし、現在、それぞれ7つのレベルで構成された5つのワールドとサンドボックスモードで構成されています。

Randwerkの開発者は今、インディーゲームスタジオを成功させる方法について修士論文を書いているところです。彼らのデビュー作が早期アクセス版としてリリースされたことは大きな前進ですが、決してこれで終わりではなく、新たな機能とコンテンツで『ABRISS』を拡大していくことを計画しています。

■ Randwerkについて

Randwerkは、ドイツ初の協同組合方式のゲームスタジオです。彼らは、自分たちの信念として、民主的な組織としてゲームを作ることで、より良いゲーム、より良い収入に繋がり、人材不足のようなビデオゲーム業界の問題を解決できると述べています。Randwerkは、DE:HIVE Instituteのインキュベータープログラムの支援を受けており、『ABRISS』はMedienboard Berlin-Brandenburg media fundから資金援助を受けています。