3.8L V6ツインターボで変速機を後ろに置いた第三世代

50年の歴史を改めて振り返る!スカイラインGT-RからGT-Rへ、どう変わった?
(画像=『CarMe』より引用)

それが2007年に単独モデルとして生まれた「GT-R」である。

第一・第二世代のスカイラインGT-Rにおいては直列6気筒エンジンがアイデンティティのひとつだったが、パフォーマンスと生産性を優先して3.8L V型6気筒ツインターボを採用。トランスミッションは6速DCTで、それをリアディファレンシャルと一体化したトランスアクスル形式を採用。

エンジン出力はいったんリアのトランスミッションに送られ、そこから前後のタイヤに伝達された。つまり2本のプロペラシャフトが並行して配置されている。重量面では不利だが、トランスミッションをリアに配置することによる重量バランスの良さを優先したカタチだ。

なお、トランスミッションからフロントディファレンシャルに戻ってくるプロペラシャフトが右側に置かれているのは、左ハンドルを優先した開発を想像させるが、GT-Rとして独立したR35型からはグローバルモデルとして世界中で販売されるようになった。

50年の歴史を改めて振り返る!スカイラインGT-RからGT-Rへ、どう変わった?
(画像=『CarMe』より引用)

モデルライフは10年を過ぎたR35 GT-R、デビュー当初の最高出力は480PSだったが、いまやトップグレードのNISMOでは600PSを発生するに至った。ボディについても2016年のマイナーチェンジでCピラーの形状を変更するなど手を入れている。

全天候型スーパースポーツとしては、パフォーマンスの面でも十分な性能を有しており、まだまだ生産は続くだろう。とはいえ、カルロス・ゴーン氏の逮捕に伴う会長解任といった経営体制の変化があるいま、GT-Rの将来がどうなるかは霧に包まれてしまったと言えそうだ。

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文・山本晋也/提供元・CarMe

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