医療人工知能(AI)ソリューション企業ビューノ(VUNO、代表イ・イェハ)のパートナーであり日本最大の医療情報プラットフォーム企業のエムスリーが医療AI専門企業「M3 AI」を設立し、積極的な市場拡大に乗り出す。韓国メディア「RAPPORTIAN」が報じた。(写真:VUNOとM3AIのロゴ)
ビューノはこれをきっかけに、日本最高水準の医療AI営業力を備えたパートナー企業や日本医療市場への攻略に拍車をかける方針だ。これに先立ちビューノは2020年、M3とAI基盤の胸部CT映像判読補助ソリューション「ビューノメッド胸部CTAI」の日本販売権契約を締結している。
M3 AIは医療AI事業に本格的なドライブをかけるために設立された営業・マーケティング専門企業で、エムスリーが日本最大のクラウドPACS(医療映像保存伝送システム)企業のPSPと設立した合弁法人だ。
エムスリーはソニーが持分33.9%を保有している日本最大の医療情報プラットフォーム企業で、臨床研究企画・遠隔診療事業など広範囲な医療分野事業を営んでいる。
かつて医療AIを成長エンジンとして2017年に医療AI専門部署を設立し、2020年には日本クラウドPACSシェアトップ企業であり、現在PSPと合併したノボリ(NOBORI)と協力して医療AIプラットフォームの運営等の成果を上げてきた。
M3 AIはこれを通じて、日本で2番目に高いPACSシェアを持つPSPとの営業シナジー効果を出すことができるようになった。ビューノは現地最高水準の営業網を保有しているM3 AIの中核パートナーとして緊密な協業を通じて、ビューノメッド胸部CTAIの現地医療機関の導入を拡大し、マーケティングを強化する計画だ。
それだけでなく、日本の厚生労働省の決定によりCTおよびMRIベースのAI医療機器に対する日本の健康保険報酬が適用され、現地医療機関へのビューノ製品の導入が大幅に増加することが期待される。
ビューノのイ・イェハ代表は「M3 AI設立と日本国内のAI医療機器の健康保険報酬参入をきっかけにビューノメッドソリューションの日本医療市場進出がより活発になると期待される」とし「ビューノは今後もM3 AIの主要パートナーとして緊密な協力を通じて日本国内の売上拡大を達成できるよう最善を尽くす」と伝えた。
ビューノメッド胸部CT AIは、日本医薬品医療機器総合機関(PMDA)の認証を取得したソリューションで、日本内の有数医療機関で導入された。該当ソリューションは胸部CT映像において肺結節を探知し、各結節の種類と位置、直径・体積などの特徴的な情報を提供する。
提供元・コリア・エレクトロニクス
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