日本が誇る高級ブランド「レクサス」。そのレクサスからGSのプラットフォームをベースに登場した本格的なクーペがRCです。このRCのスポーツモデルがFシリーズです。本モデルのライバルとして君臨するのが、ドイツはBMWの「M4」。こちらは4シリーズクーペをベースとしています。
どちらも非常に高いポテンシャルを備えていることもあり、ライバルとして比較されることもしばしば。さて購入するならばどっち?
レクサスRC F
レクサスの本格的2ドアクーペとして2014年に登場したRC。
日本国内ではクーペ冬の時代と言われつつも、高級車市場においては未だクーペ需要が高く、この手の車としてはコンスタントに販売されています。レクサスだけに高品質かつ日本人の感性にマッチした性能や装備をはじめ、日本全国隅々までカバーされている安心のディーラー網などドイツ車とはまた違った雰囲気を醸しだしています。
そんなRCに設定されているスポーツモデルがFシリーズです。このFシリーズには今どき珍しい自然排気エンジンを搭載。その排気量はなんと5,000cc。ダウンサイジング化が進んでいる今となっては驚きの数字です。この大排気量エンジンから477psを発生。強化されたサスペンションやブレーキなどと相成り、大人のクーペを獰猛な獅子のごとく素晴らしいスポーツクーペに変身させます。
勿論、以前(バブル期)のソアラやレパードのようにドメスティックな国内市場のみを対象にしたチューンではなく、あくまでワールドワイドに考えられてセッティングされていることもあり、その性能の高さは欧州各車と比べても遜色ないレベルとなっています。
BMW M4
現行BMW3シリーズをベースに開発された4シリーズ。その4シリーズをM社がチューンしたのがこのM4。従来M3と呼ばれていたモデルの後継です。元々がスポーティ志向のBMWを更にチューンした本車はスポーツカーを飛び越え、レーシングカーと言っても過言ではないほどの性能をたたき出しています。
搭載されるエンジンは3,000ccながらもターボで過給した結果、その馬力は431psにも到達。また、これに組み合わされるミッションは今となっては絶滅危惧種となっているMTおよびDCTです。特に後者のDCTは改良を重ねてきた結果、性能や信頼性を大幅に向上させました。またBMWのチューンを長年手がけてきたM社だけあり、細部にわたりベストなチューニングを施しているのも特徴です。