毎年区から送られてくる無料健康診断の案内が今年も届きました(写真)。近所の指定されたクリニックで、健康診断といくつかのガンの検診を受けられるものです。
健康は、一部の生まれつき健康な人以外は、努力しなければ手に入れることはできません。普段の生活習慣だけではなく、病気を事前に見つけ、先手を打っていく必要もあります。
このような健康診断は、しっかり受診しておくべきですが、無料検診だけでは充分とは考えていません。
例えば、胃の検査はバリウムを飲んでX線で検査、また大腸は便検査しかやってもらえません。コストと手間の問題から致し方ないのかもしれませんが、胃の検査は胃カメラ、大腸は内視鏡検査をしないと、病気を事前に見つけることは難しいと思います。便検査で血液反応が出たら、それは痔になっているか、進行した大腸がんのどちらかだと聞いたことがあります。
だから、健康診断ではバリウムと便検査はスキップして、その代わりに別のクリニックで毎年、胃カメラと大腸内視鏡検査をやってもらいます。麻酔をかけてもらい、気が付けば終わっているので精神的な負担はありません。
しかし、ここまでやれば充分なのでしょうか?
先日京都でお会いしたステージ4の肺がんをカミングアウトした堀井さんに聞いてみると、2年に1回くらいはMRIとPETもやった方が良いと、コメントをもらいました。
MRI(=MagneticResonanceImaging、磁気共鳴画像診断装置)とは、強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。脳や臓器の異常や、血管の状態を知ることができる検査になります。
PET(=Positron Emission Tomography、陽電子放射断層撮影)とは、がん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む性質を利用して、ブドウ糖に近い成分(FDG)を体内に注射し、撮影することで早期がんを発見する検査です。
1年に1回は、胃カメラと大腸内視鏡 2年に1回は、MRIとPET
というサイクルでやってみようかと思いますが、検査で重要なのは「誰に診てもらうか」です。せっかくの検査をしても、正確な診断をしてもらえなければ、効果は半減してしまうからです。
自分でも探してみようと思いますが、良いお医者様をご存知の方がいれば、Facebookのコメント欄まで、是非ご紹介ください。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年8月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。
文・内藤 忍/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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