
ヴィッセル神戸のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督がスペインメディアのインタビューで日本人選手の抱える問題点を指摘した。14日、スペインのラジオ局『カデナ・セール』が伝えている。
ロティーナ氏はレアル・ソシエダやビジャレアルなどで指導者としてのキャリアを積み重ねると、2017年にJリーグへ挑戦。東京ヴェルディやセレッソ大阪、清水エスパルスを率いていたが、昨年11月に清水エスパルスの監督を解任。その後スペインに帰国すると、今年2月に地元メディアのインタビューで「体も頭も休める必要があったんだ。ビルバオとログローニョ(での生活)を楽しむよ。友人や家族とね」
「UAEや日本からもオファーがあったけど、私はこの1年をスペインで過ごす必要があった。(日本サッカーについて)1部も2部も知っているので、必ず日本に戻るよ」と語っていたが、今月に入ってヴィッセル神戸の指揮官に就任。わずか半年でJリーグの舞台に復帰している。
そんなロティーナ氏は『カデナ・セール』の番組内でインタビューに対応。日本人選手の特徴を聞かれると「日本人選手は失敗を恐れるんだ。勇気を持ってドリブルをしないといけない。5年前にやって来たとき、すでに問題があった」と切り出し「1対1(を得意とする)選手はほとんどいなかった。日本人は長い時間トレーニングでグラウンドにいることに慣れている。何時間もボールを使って練習しているんだ」
「クオリティは高いのに、ボールは奪われる。スペインや南米では1対1(での仕掛けや成功)をもっと大事する。だから、攻撃の場面でボールを失うことを恐れないように励まさないといけないんだ」と持論を展開している。
一方で日本人選手に対して必ず伝えているメッセージを聞かれると「私はいつも選手たちにスペインから持ってきたものがベストではなく、日本から持ってきたものが悪いものばかりではないと説明している」
「ヨーロッパのサッカー、特にスペインのサッカーでは異なる進化を遂げたものがあり、日本には日本の良さがある。我々はこの異なる2つのものの融合に挑戦しているんだ」とコメント。スペインでのやり方を一方的に植え付けることはないと強調する。
そして日本人選手の欧州志向に話題が及ぶと「日本人選手はお金を稼ぐことに執着していない。ヨーロッパに行くことを望んでいる。たとえ日本より給料が少なくてもスペイン、ドイツ、イングランドに行きたい、そこで上達すると信じている。それが日本人選手にとっての強迫観念になっている」と語った。
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