A.時計の誕生よりも0の発見のほうが遅かっため
体重計や物差しなど、身の回りの時計以外の計測器は“0(ゼロ)”から始まっている。それに対して時計の時表示はいきなり“12”から始まっているのはなぜなのか。 時計の発明は紀元前3000〜4000年、日本においては縄文時代の中期〜後期の時代である。そして0という概念が発見されたのは8世紀(3~4世という説もあり)と、ずっと後になってから。つまり数字の“0”の考えがその時代になかったのである。

(画像=アナログ時計の読み方は、小学生のときに学ぶ。そのため当たり前だと思っていたがあらためて考えると確かに不思議だ、『Watch LIFE NEWS』より 引用)
ではなぜ、時間表示が1から12となったのか。これは端的にいうと古代エジブト人が夜と昼の時間をそれぞれ12分割して考えていたからと言われている(紀元前2000年頃のことらしい)。 12分割していた理由について、夜空が360日で1周することが判明したシリウス(恒星)との関係説がよく言われる。また、一般社団法人日本時計協会のホームページ『時と暦の知識』では、数学・天文学でよく使われていた12進法、60進法、円周360度など、分割するのに便利な単位だったことも背景にあったのではとしている。 気になった人は、さらにいろいろと調べてみてはいかがだろう。
文◎松本由紀(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
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