20年ぶりの円安が激震
円安にはいろいろな味方がありますが、ルーブルでさえウクライナ侵略の前に戻ったのに日本円だけが世界中の通貨と比べてスーパー円安です。つまり日本が1人負け。
世界で日本だけが1人負けです。通貨は国力を示すものです。
この20年。輸出を増やした方が収支が良くなるからと円安を歓迎してきた。そして馬鹿みたいに国債を発行した。この金利が上がると利払いで死んでしまうのでアメリカや諸外国の利上げについていけない。だから円がたたき売られる。さらに日本の国力はどんどん低下していて他国の通貨に買い換えた方がいいから一方的に売られるわけです。
国としての経常収支も赤字に転落。それもそのはず、もはや製造業のシェアは凄く下がり製品を輸出する国ではなくなった、トヨタの国内生産は3割です。
日本人が勝手に経済的に弱いと思っている韓国はこの10年で輸出産業を再構築し、輸出で食う国に生まれ変わったのに日本は利益率の低いサービス業の国になり、さらにコロナの馬鹿対策でインバウンドを締め出して自分の首を絞めている。
高齢者に忖度するあまり、先進国ではもうどこもやっていない入国規制をいまだに続け(1日10万人の入国者を5000人に制限)、入国の際にはこれまたどこもやってないPCR検査で5時間も待たせる。ペイしないから航空便はまともに飛ばず、商社マンは海外に買い付けにいけない。海外のビジネスマンも日本に来られない状況が続く。景気は悪いままで給料は全く上がらない。
それもそのはず。
企業の収益が全く増えていない。最近は面白くてNewsWeekばかり読んでいます。画像はお借りしました。IT投資はいずっとマイナス成長だし、利益率の低いサービス業にシフトしたらそりゃ上がりませんよ。
円安が国益であるはずがない…日本をますます貧しくさせる「円安スパイラル」の恐怖
円安は投機筋の影響より「日本の実力」と見るべき…もはやマイナス面の方が大きい
まあ、そんなこんなでなにも決断しない、支持率しか見ない = 高齢者の顔色しか見ない 岸田総理率いる政権のおかげで日本は猛スピードで没落しています。しかし円安になったら自分たちの生活がどうなるか想像もつかないままでいまだに「コロナの徹底対策を」とかいうヤツが多くてあきれ果てます。
円安がこのまま進むとどうなるか
ワイドショーでよくやっているのが「円安で値上げ」ですが、この値上げにも要素はいくつかあって
●円安で値上げ
●世界中の景気がコロナが終わって爆発して値上げ
●東南アジアなど工場がコロナで停止していた影響で値上げ
●ロシアのウクライナ侵攻で物資不足
の複合型です。円安だけじゃありません。で、値上げだけなら「倹約して乗り切ろう」なので実際に98%くらいの国民はそうとしか考えてないんじゃないですか。
そんなわげないんですよ。
円安になったら当然企業収益は悪化します。
こちら帝国データバンクの調査です。円安の対抗策として以下の対策が挙げられています。
こちらを分かりやすく言うと
●価格を上げる
●経費削減して節約する
●給料を下げる
●仕入れ先を叩くか安いところに変えるかする
●雇用を非正規にきりかえる
ということになります。節約して耐え忍ぶだけで済みますか?
原価が上がってるのに取引先に値下げを強要される。応じないと契約を切られる。
給料は下げられる。正社員を減らして非正規雇用を増やそうとする。
コロナの時にジャブジャブに貸し付けられた返済がはじまるところもでてきて、倒産も多数出てくる。このまま無策の政権が何も決めずに先送りしていると、失業者、そしてい自殺者がどんどん出てくるのはもう明確です。地獄の釜の蓋が開きはじめたのです。