サムスン電子の次期戦略スマートフォンに液晶4面がすべて曲がったクアッドカーブドディスプレイが採用される可能性が提起されている。かつてスマートフォンで披露した左右の「エッジディスプレイ」からさらに進化した形だ。韓国メディア「毎日経済」が報じた。(写真:2018年にサムスンディスプレイが出願したベゼルレスディスプレイ特許に基づき制作された予想レンダリング=LETS GO DIGITAL)

6日、IT専門チップスター(情報流出者)のアイスユニバースによると、サムスン電子の次期戦略スマートフォン「Galaxy S23ウルトラ」に4面すべて曲がった、いわゆる「ウォーターフォール(滝:waterfall)」ディスプレイが搭載される見通しだ。

ウォーターディスプレイとは、4面がいずれも同じ幅で丸く曲がった「クアッドカーブドスクリーン」を意味する。正面から見ると、まるでスマートフォンの裏表が全部ディスプレイで囲まれたような錯覚を呼び起こす。角全体が丸く表面がつやつやしていて、一見すると綺麗な小石のような仕上がりに見えるという。

業界では、新たに採用されるGalaxy S23ウルトラデザインが2019年にサムスン電子が米国特許庁に出願したGalaxyスマートフォンのデザインを具体化したものとみている。当時、特許でサムスン電子はエッジディスプレイを拡大し、左右だけでなく上下までディスプレイが採用されたデザインを構想した。

過去にもクアッドカーブドスクリーンを開発するための試みがあった。中国のスマートフォンメーカーのシャオミは2019年、上下段のベゼルを除いたスマートフォンの前後面と側面を画面に包んだサラウンドディスプレイを採用した「Mi Mix Alpha」を発表したが、技術力不足で商用化に失敗した。

参考記事:サムスンD、4面エッジディスプレイの特許出願
参考記事:サムスン電子、NTTドコモからGalaxyA22 5G発売…格安スマホ市場攻略へ
参考記事:Galaxy S22、2月末発売か…Noteシリーズに代わって未来を担う役割も

提供元・コリア・エレクトロニクス

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