
3)2019年10月14日:モンテディオ山形vsFC岐阜(J2)
2019年のJ2リーグ第36節、NDソフトスタジアム山形で行われたモンテディオ山形vsFC岐阜の試合。山形が14本のシュートを放った一方で、岐阜は0に終わった。
山形は、9分に柳貴博が、84分には途中出場の井出遥也が決め、2-0で勝利している。岐阜はミシャエルと中島賢星がスタメン出場し、川西翔太や元日本代表の前田遼一が途中出場したがシュートには繋げられなかった。
なお、同一カードであったこの年の開幕節では、岐阜が風間宏矢の2得点で勝利しており、山形としては悔しさを晴らした格好だ。

4)2020年9月13日:AC長野パルセイロvsセレッソ大阪U-23(J3)
2020年のJ3リーグ第15節、長野Uスタジアムで行われたAC長野パルセイロvsセレッソ大阪U-23の試合。現時点でJ3リーグ唯一の「完全試合」となっている。
長野が16本ものシュートを放った一方で、C大阪U-23は0と一方的な展開に。佐相壱明と吉田伊吹が決めた得点で、長野が2-0で勝利している。
C大阪U-23は、当時2種登録選手で現在関西大学でプレーする前田龍大や、同じく当時2種登録選手で現在テゲバジャーロ宮崎でプレーする新保海鈴など、先発11名の平均年齢が約19歳と非常に若いメンバーだった。経験不足は否めず、加えて7人が入れるベンチに4人しかいないなど、層の薄さも影響していたと思われる。
5)2021年5月12日:名古屋グランパスvs鹿島アントラーズ(J1)
2021年のJ1リーグ第21節、豊田スタジアムで行われた名古屋グランパスvs鹿島アントラーズの試合。鹿島が8本のシュートを放ち、名古屋は0。鹿島が犬飼智也、杉岡大暉という守備陣が決めた2得点で、2-0の勝利を収めている。
名古屋はマテウス、前田直輝、齋藤学、山﨑凌吾がスタメン出場し、柿谷曜一朗、ガブリエル・シャビエル、相馬勇紀が途中出場するなど、豪華な攻撃陣が揃い踏みしたにも関わらずシュートに繋げられず。最終的にこの年の年間順位は鹿島4位、名古屋5位と僅差だったにも関わらず、この試合では大きな差となった。
なお、名古屋はフィッカデンティ監督の新型コロナウイルス感染に伴い、ブルーノ・コンカコーチが同試合の指揮を執っている。また、同試合はここまで5例の「完全試合」の中で、唯一ホームチームがシュート0に終わったものとなっている。
わずか5例の「完全試合」のうち、2つを記録しているのが鹿島アントラーズである。徹底して結果を追及する強豪の姿勢が、記録上にも表れているようだ。
欧州リーグなどと比較して各チームの戦力差が小さいJリーグでは、どちらかがシュート0に終わる試合は非常に珍しい。応援するチームが、対戦相手をシュート0に抑えた試合を目の前で観られた場合、かなりの幸運だといえるだろう。
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