2022年3月に開催されたWatches&Wonders 2022。今年のW&Wにもイタリアの老舗時計ブランド、“PANERAI(パネライ)”が参加。新作が多数発表されたためお届けしていく。

独創的な素材と鍛造プロセスの最前線に立ってきたパネライであるが、さらに、持続可能な社会に取り組むべくリサイクルの限界を超える挑戦を始めた。21年には時計の総重量、98.6%に対して、リサイクル率が高い素材を使ったeLAB-IDを発表。25年までにはコレクションの30%を、リサイクル素材を使用して製造することを掲げている。
そのためW&Wで発表された新作も、サステナブルな取り組みのもと製造された。

》パネライ – 新作コレクション01
サブマーシブル クアランタ クアトロ eスティール

【2022年新作時計】パネライ|サステナブルな素材を使用したサブマーシブルで、持続可能な社会を志向
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

サブマーシブル クアランタ クアトロ eスティールは、ブランドの確立された設計コードと技術を維持しつつ、時計の総重量の52%に相当する72gが、リサイクル素材で構成されている。
なおeスティールは新しいリサイクルベースのスチール合金でありながら、化学的性質を含め、物理的構造、耐食性など、従来のスチールと同じ金属特性を備えた画期的な素材だ。

逆回転防止ベゼルにはポリッシュ仕上げのセラミックディスクがあしらわれている。これは初の試みとなる。
文字盤は6時側から12時側へと色が深まる、グラデーションの洗練された仕上がり。3モデルそれぞれ、ベゼル、リューズ、ベルトの色と同一にし、統一感をもたせている。

搭載された自社製自動巻きキャリバーP.900は、厚さがわずか4.2mm。日付け表示と、3日間のロングパワーリザーブを実現した。

防水機能は30気圧。各モデルの文字盤と同色の、二つのベルトがセットになっている。さらに1本はリサイクルペットで構成されたファブリック、もう1本はリサイクルラバーと、時計本体以外にもサステナブルな素材が使用されている。

》パネライ – 新作コレクション02
サブマーシブル クアランタ クアトロ

【2022年新作時計】パネライ|サステナブルな素材を使用したサブマーシブルで、持続可能な社会を志向
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

30気圧の防水性、44mmのケース径、キャリバーP.900の搭載など基本的な部分はサブマーシブル新作の共通ポイントだ。

サブマーシブル クアランタ クアトロも3型で展開。文字盤はブルーアビッソ、ホワイト、ブラックの三つ。なおブルーアビッソにのみブランド独自のカーボテック素材が、ベゼルおよびケースに採用されている。
ホワイト、ブラックのベゼル、ケースにはステンレススチールを使用。いずれのモデルよりもやや価格が抑えられている。

また本体に取り付けられたラバーベルトは、30%がリサイクル素材で構成されている。さらに各モデルに付属する、ファブリックベルトもその68%がリサイクル素材から成っている。