揚水発電とリチウムイオン充電池はどちらが優秀?

今の所、後から出てきた技術のリチウムイオン電池が遥かに優秀です。

① コストが安い
これから作る場合はリチウムイオン電池の方が遥かに安いし、今後は更にコストは下るでしょう。

② 応答性能も遥かに優秀
応答速度も二桁ほどリチウムイオン充電池が高い。ただしリチウムイオン充電池は必要以上に性能が高いとも言われます。

③ 建設期間 
これもリチウムイオン充電池が優秀、土地さえあれば数ヶ月で建設可能。もちろん既存の揚水発電所は長く使うべきですが、新たに建設するのはあまり現実的ではないでしょう。

家庭用充電池や電気自動車の充電池も使える?

ドイツでは家庭用の太陽光バネルの60%には充電池が併設されているようですし、普及が著しいEVの電池を積極的にグリッドに接続するV2Gも普及が始まっています。これらもグリッドの安定化や非常時対策に活用することが考えられます。

揚水発電物語:夜に貯めて、昼間発電するは古いかも
(画像=北海道・新千歳のバッテリー併設メガソーラー
出典:LS産電、『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

今回の電力供給の危機は「揚水発電」の重要性を認識させるとともに、今後の充電池の活用への議論を活性化させるでしょう。もちろん「蓄電」には揚水やリチウム電池以外の技術開発動向にも注目すべきです。

文・黒木 昭弘/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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