中国で生まれ日本で独自の進化を遂げたラーメンが2000年代には日本から世界に進出、ラーメンブームを巻き起こした。今ではアメリカをはじめ世界中の人に愛される大人気の日本食としてすっかり定着している。そんななか、今度はアメリカ発の自動調理自販機の本格派ラーメンが日本に逆輸入する形で上陸し、話題となっている。果たして“自動調理自販機”が販売するラーメンとは一体どのようなものなのだろうか?
シリコンバレーから日本へやってきた本格派RAMEN
アメリカのスタートアップ企業ヨーカイエクスプレス社が展開するラーメンの自動調理自販機「ヨーカイエクスプレス」が、羽田空港と首都高芝浦パーキング、東京駅(期間限定)に設置され話題を呼んでいる。
販売されているラーメンは生麺タイプの麺と具、スープが丼に入った状態で冷凍保存されていて、「鶏 Yuzu Shio」「東京 Shoyu」「札幌 Spicy Miso」「九州 Tonkotsu」の4種類の味が選べる。価格は税込790円。近日中に人気ラーメンチェーン店「一風堂」が提供する「一風堂博多豚骨ラーメン」と「IPPUDO プラントベース(豚骨風)ラーメン」の2種類を加わり、全6種類のメニューになるという(価格は未定)。
タッチパネルで食べたいラーメンを選ぶと、自販機内でスチーム調理され、たったの90秒で熱々の出来立てラーメンが取出口に出てくる、という仕組みだ。現金での支払いはできないが、交通系ICカードや電子マネー、QRコード決済、クレジットカードとさまざまなキャッシュレス決済が可能だ。
2016年にシリコンバレーで生まれたヨーカイエクスプレスは、アメリカでは空港やホテル、病院、企業、複合居住施設など約50ヶ所に設置されていて、これまでに20万食以上の提供実績がある。日本では2022年中に500台の設置をめざしているという。
逆輸入ラーメンは本当においしいのか?
24時間いつでも食べることができる米国発のラーメン。突然現れる妖怪のように、いつでもどこでも食べられる、という意味が込められているという。では、肝心の味はどうなのだろうか。確かに近年の冷凍食品の技術は目覚ましいものがあり、スーパーなどで販売されている冷凍ラーメンも生ラーメンとそれほど変わらないような商品もある。だが、海外でラーメンを食べてガッカリした経験がある人もいるだろう。果たしてラーメン大国・日本で舌の肥えた日本人の満足できる味なのだろうか?
筆者が実食してみた。
米国ではラーメンだけでなく、丼物やパスタ、カレー、餃子、デザートなどさまざまなメニューが展開されているのだという。
味のクオリティが十分ならば、今後日本でもラーメンだけでなく1台でまるでフードコートのようなこの自動調理自販機が増えていくかもしれない。冷凍食品としては少し高い気もするが、設置される場所によっては気にならないのかも。
今回訪れた東京駅のグランスタ東京地下一階「スクエア ゼロ」は、4月12日(火)17時頃までの期間限定なのでご注意を。
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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