昨年、韓国でブームとなり、先日料理研究家のリュウジさんがテレビで再現したことから、日本でもネットを中心に火がついたロゼラーメン。今やコンビニなどで必ず見かける韓国の「辛ラーメン」を使った、色鮮やかな個性的レシピに挑戦してみた。
いろいろ入れすぎ注意の、意外と繊細なロゼラーメン
ネットで作り方を検索してみると、韓国のロゼラーメンブームを伝える時にアップされたものや、リュウジさんのレシピを再現しているもの、オリジナルのレシピとさまざま。要は本来の真っ赤な辛ラーメンに牛乳やクリームといった白い物を加えて、ピンク色に仕上げさえすれば、細かな部分はオリジナルでいいようだ。
今回はリュウジさんのレシピをベースに、家にあるものを代用しつつ作っていこう。まず用意したのは、主役となる辛ラーメンに、玉ねぎとベーコン(大抵のレシピはベーコンではなくウインナーを使用)、そして牛乳、コチュジャン、チーズだ。
まずは玉ねぎとベーコン適量を、火が通るまで鍋で炒める。この時に塩胡椒を少々(※後に分かった失敗その1)。そこに牛乳を、普通のラーメンを作る時より気持ち少なめに注ぐ。
牛乳が沸騰したら、辛ラーメンの麺をドボン(※後に分かった失敗その2)、そして乾燥具材をパラパラ。牛乳でもお湯と同じように麺がほぐれて柔らかくなるのか、不安になりつつハシで麺をグルグル回したりつついたり、余計なことをやってみる。
2分ほどすると、麺がいつものようにほぐれはじめ、ひと安心。ある程度麺が柔らかくなったら辛ラーメンの粉末スープをバサーっとおもむろに振りかける(※後に分かった失敗その3)。そこたまたま家にあったコチュジャンを少々。
お!この状態でかなりのロゼ感。たしかにスープはピンク色になっている。最後に火を止めて、トロけるテーズを山盛りにオン!(※後に分かった失敗その4)。鍋の余熱を利用して混ぜていくと、チーズが溶けて水分と混じり、スープがソースっぽく変わっていく。おー、ほとんどパスタのようでうまそうだ。
お皿に盛り付けて、さっそくいただいてみましょう。ズバババ。うんうん、辛ラーメンの辛味を牛乳がマイルドにしてくれて、ズババズババ、麺も生パスタみたいにもちもちだし、チーズの香りも濃厚で、ズババババ~、え?もう口いっぱいなのに全然麺が途切れません…。あとちょっと塩味が強いかも。
そう、まずは失敗その1、玉ねぎとベーコンを炒めている時にカッコつけて塩胡椒を振ったのが間違い。特にベーコンはそもそも塩味が強いので、しょっぱくなって当たり前。そして失敗その2、リュウジさんのレシピでは麺を半分に割ってから鍋に入れていた。でもうっかり丸ごと入れたもんだから、いくらすすっても全然途切れない。
でもなかなか美味しいぞ、ロゼラーメン。ラーメンというよりクリーム系のパスタが近く、辛味だけでいうとペペロンチーノレベルか。この辛味がなかなか強くて、すでに額からじわりと汗が……んー、気がつくと結構辛いですよ、これ。はい、失敗その3、辛ラーメンの粉末スープを全て入れてしまったのが間違い。正しくは小さじ2杯程度らしい。全部入れると辛味が凝縮されるのか、なかなかスパイシーです。
さらに、ラストにお腹がぐっと重くなる。これも失敗その4、チーズ山盛りは入れすぎです。今回入れた半分くらいがベストかと。と、料理の素人らしいさまざまなミスはあったけど、想像の倍以上うまかった。反省を活かしたレシピとしては、最初に玉ねぎとベーコンを炒める時に調味料を入れない。麺は半分に割ってから牛乳で茹でる。辛ラーメンの粉末スープとチーズは味を調整しながら、少しずつ加える。これで完璧。
あと、海老などの海鮮類を入れて、牛乳の代わりにトマトジュースにするとペスカトーレ風のロゼラーメンができそう。いや、そうなるとロゼの要素はなくなり、ただただ真っ赤なラーメンですね。(エフェクト・山葉のぶゆき)
※記事中の価格は購入時もの
提供元・BCN+R
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