ユリス・ナルダンのフリークコレクションが、新たな軌道に乗った。
同ブランドより、宇宙船のような外観の新作ウォッチ「フリークS」がお目見え。アバンギャルドなデザインで、現代のラグジュアリーを的確に表現する。

ロケットの発射台を彷彿させるムーブメント
今回、ブランドは初めて“ダブルオシレーター”を採用。2つの大型シリシウム製テンプを、まるで2つの発射台の上にあるかのようにそれぞれ異なる平面上に配置して、美しい時計の景観を作り出した。
20度傾斜した2面の上に組み立てられたインカブロック付きの大型テンプを、ロケットの翼を模したローズゴールド製のブリッジで連結。2つのターボプロップエンジンのように見える双子型のテンプは、それぞれ2.5Hzの振動数で時を刻む様子を表し、このタイムピースの立体感と宇宙へのインスピレーションを強めている。

また、時計に備わる“ディファレンシャル機構”にも注目したい。ディファレンシャルの最も一般的な用途に、自動車のトランスミッションなどが挙げられる。これはカーブの内車輪が外車輪よりも速く回るよう、駆動輪を異なる速度で回転させるというものだ。
本時計では2つの速度の平均をとり、香箱のエネルギーを2つの調速脱進機に均等に配分して振幅を安定させた。

針も文字盤もない、フリークならではの時刻表示
クリスタルの下にあるのはパワーリザーブ72時間の自動巻きカルーセルムーブメントだけで、他には針も文字盤もリューズも存在しない。ユリス・ナルダンのフリークコレクションは、2つのブリッジをセンターを軸に回転させることによって時刻を表すのだ。
下側のインデックス(スーパールミノバで覆われた矢印)は時間を示し、上側のインデックス(テンプと脱進機を搭載したロケットのノーズコーン)は分を表示する。

従来のトゥールビヨンでは、テンプはトゥールビヨンケージの中で1分間に1回転するが、フリークは、調速脱進機を含むムーブメント全体がケース内で1時間に1回転。時刻合わせはベゼルを回転させることで行う。
また今作は、ブランド独自の「グラインダー」自動巻き上げシステムを大幅に改良して搭載。
グラインダーとは、手首のわずかな動きを利用するシステムのことだ。このシステムにより従来の自動巻きシステムに比べエネルギー伝達効率が2倍となり、効率的な巻き上げが可能となる。今作の振動錘は4枚のブレードを搭載したフレームに接続。これにより自動巻き上げシステムの角速度が2倍にアップしている。

世界に75本しか存在しない逸品。2022年は、このうちの40本が生産される。希少なタイムピースは、愛好家から熱い注目を浴びている。
文・IKKI/提供元・IGNITE
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