皆様こんにちは。

オートバイアパレルメーカー・FlagShip(フラッグシップ)の上野です。
ここでは作り手として感じてることをシリーズでお話できればいいと思っております

さて 連載ネタとして第一弾『初めてのライディングジャケット』というお題でお話をしていきたいと思います

そもそもバイク用のウエアとは?
どんな機能があるの? 

そんな基本知識からお話したいと思います。

ではまず 初めてバイクジャケットを着た時みなさんが思うことは何でしょうか?

春夏もの 秋冬ものによって着心地は違うにしても
『硬い ゴツゴツしてる 値段が高い!!』 
『派手〜!!』(若干弊社商品は多いです笑)
等、わりとネガティブ要素が先に出てきますが……

安全を追求するとそれらがプラスになります!!

では何故そのようになるのか、初回は使用する生地素材を説明いたします。

目次
ライディングジャケットの生地の素材
 ・① 化学繊維代表その1 【ナイロン生地】
 ・② 化学繊維代表その2 【メッシュ生地】
 ・③ 化学繊維代表その3 【合皮(フェイクレザー・UPレザー・人造皮革)】
 ・④ 自然素材系繊維代表 【コットン】
 ・⑤ 動物系素材 【レザー(カウ・シープ ・山羊・等)】
ライディングジャケットは丈夫な生地を使っていることがポイント!

ライディングジャケットの生地の素材

主に化学繊維系、自然素材系、動物系の原材料から作られる生地がメインになります

① 化学繊維代表その1 【ナイロン生地】

バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=ナイロンジャケット、『Moto Megane』より引用)
バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=ナイロンジャケットの生地のアップ、『Moto Megane』より引用)

主に秋冬ものに使われるナイロン素材原材料は

ナイロンジャケットと言われるものです

よくナイロンとひとくくりにしますが、主にポリエステル系、ナイロン系の二種類があります。
摩耗性に優れていたり、色移りに強かったり、引き裂き強度が強かったり等
構成する物質的にも全く違う素材ですが、同じように使われています。


ですが両方ともバイク用では防水性、防風性、生地の破れ等を防ぐために裏地にコーティングをして使います
その裏地コーティングがPU(ポリウレタン)コーティングと言われる物です。

基本的にナイロン素材で裏地がコーティングされたジャケットは(ポリエステル系も)洗濯はできません。
その裏地コーティングが剥離する恐れがあるからです。
最近、ナイロン素材でも伸縮するものも増えてます。それらはメイン生地のナイロンかポリエステルに伸縮生地スパンデックスを何%か織り混ぜることによって生み出されます。
ですが・・・・この話は奥が深いので今回はこの辺で。

② 化学繊維代表その2 【メッシュ生地】

バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=メッシュジャケット、『Moto Megane』より引用)
バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=メッシュジャケットの生地のアップ、『Moto Megane』より引用)

主に春夏に使われるメッシュ素材。
メッシュジャケットと言われるものです

これもやはり、材質がポリエステル、ナイロンの二種類があり特質はそれぞれ違いますが、
網目に編み込む事により通気性に優れ蒸れを防ぎます。

大半は手洗い出来ます。 
使用生地により違うので洗濯タグをよく確認してください。

③ 化学繊維代表その3 【合皮(フェイクレザー・UPレザー・人造皮革)】

バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=PUレザージャケット、『Moto Megane』より引用)
バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=PUレザージャケットの生地のアップ、『Moto Megane』より引用)

主に秋冬ものに使われるポリウレタン素材。
合皮ジャケット、またはPUレザージャケットと言われるものです。
場合によってはパンチング(穴あき加工)をし春夏ものとして使われます。
生地にポリウレタン樹脂を塗布し型押ししたものがPUレザーと言われるものです。

なお、生地に塩化ビニール樹脂を塗布したものはPVCレザーと言われ、
PUレザーよりも安価で柔軟性が低く、耐久性もPUレザーより劣ります。
PUレザーもPVUレザーも共に俗称として合皮と呼ばれますが、これらは全くの別物なのです。

PUレザーは素材の性質上 耐久年度2〜3年としています。
レザーの風合いで軽く、保温性があるのも特徴です。

雨や水に強い性質を持っていますが生地に樹脂が塗布されているため、基本洗濯はできません。

④ 自然素材系繊維代表 【コットン】

バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=コットンジャケット、『Moto Megane』より引用)
バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=コットンジャケットの生地のアップ、『Moto Megane』より引用)

オールシーズン使われる素材、綿=コットン。
コットンジャケット言われるものです。
ポリエステルと綿との混紡のハイブリット生地、コットンツイルというのもあります。

冬に使う場合は裏地にコーティングをかけて風を防ぎ、
夏は風通しを良くするためコーティングは薄めにつかいます。
ある意味オールマイティな素材です。

コットンを使用したジャケットは場合により手洗い洗濯できます。
ただし使用生地により違うので、洗濯タグをよく確認してください。

⑤ 動物系素材 【レザー(カウ・シープ ・山羊・等)】

バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=レザージャケット、『Moto Megane』より引用)
バイク用品選びのコツを伝授!フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ウエア・素材編】
(画像=レザージャケットの生地のアップ、『Moto Megane』より引用)

ザ・バイクジャケットと言える素材。 
昔からバイク乗りのアイテムとして大定番で、
『バイクに乗るならレザージャケットでしょ!!』という方も多いと思います。

耐摩耗性に優れ、伸縮性、通気性も持ち合わすことからライディングジャケットに適している素材です。

革の厚みにより自分の身体に馴染むまで時間はかかりますが、
育てるという楽しみがあるのはレザーの特権です。
ファッションとして日常使いができるのもポイントです。

但し、オイルを塗ってあげたり、カビが生えないようにしたり
日頃のメンテナンスは必要な素材。素材になっても生き物なんです。

ライディングジャケットは丈夫な生地を使っていることがポイント!

主にこれらがライディングジャケットで使われるメイン素材です。
バイクで使用するメイン素材はさまざまありますが、
共通して要求される素地として『丈夫である事』が大前提です。

ライディングジャケットは「ごわつく」と感じるかもしれませんが、
走行中のバタつきを抑えたり、風圧でジャケットがパンクしない為や、
万が一の転倒時にある程度耐えられる生地が条件なので、
どうしても厚みや硬さが出てしまうことがあります。

素材により使用するタイミングや時期、メンテナンスのことを考えて、
自分の用途にあった素材のジャケットを見つけることが重要です 。

さて次回はジャケットの形についてです。

提供元・Moto Megane

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