保育士試験を受験するための要件
保育試験の要件を満たしているのか不安になっている人もいるのではないでしょうか。
以下では、保育士試験を受験するための要件について詳しくご紹介します。大切な将来を決めることなので、自分が要件を満たしているか丁寧に調べてくださいね。
どれかいずれかの要件を満たしていたら、年齢の壁はないので誰でも試験を受けられます。
参考:全国保育士養成協議会「受験資格について」
大学に2年以上在学し、62単位以上修得した人
4年生の大学・短大を卒業している人や、大学を中退したが大学に2年以上在学し、かつ62単位以上修得する人は、保育士資格を受験することが可能です。
通信の大学であっても大丈夫か不安に思う人もいるのではないでしょうか。
大学通信教育設置基準を満たす通信の大学の場合も、卒業をしているもしくは、2年以上在学かつ62単位以上修得する人の場合は受験資格があります。
短期大学で、2年以上在学かつ62単位以上修得する人は、「保育士試験事務センター」に問い合わせをして受験資格を持っているか確認することをおすすめします。
保育士試験事務センターは、祝日を除く月曜日~金曜日の「9:30〜17:30」まで電話受付をしています。また、メールでも問い合わせをすることが可能です。
児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上の実務経験がある人
最終学歴が中卒の人は、児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上の実務経験があることが必要です。
5年以上かつ7200時間以上の実務経験があった上で、児童福祉施設が児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設の場合は受験資格があります。
例えば、利用定員20名以上の保育所・幼保連携型認定こども園・乳児院などが挙げられます。
児童福祉施設が児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設でない場合は、受験資格認定基準に該当する児童福祉施設かどうかを調べてみましょう。
知事による受験資格認定がある人
勤務先が児童福祉施設が児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設ではなかった人もいるのではないでしょうか。
最終学歴が中卒で5年以上かつ7200時間以上の実務経験がある人または最終学歴が高卒で2年以上かつ2880時間以上の実務経験がある人の場合は、「知事による受験資格認定」を取ることで受験資格を得られます。
もともと他の方法で受験資格がある人は、知事による受験資格認定は受けられないことに注意しましょう。
都道府県知事による受験資格認定について詳しく知りたい人は「受験資格認定(知事認定)の申請方法」を参考にしてください。
高等学校を卒業した者
最終学歴が高卒の人は、高等学校卒業の時期によって受験資格を得る方法が異なります。
平成3年4月1日から保育士試験の受験資格の要件が変更されたことから、卒業の時期によって受験資格を得る方法が異なるようになりました。
高等学校を卒業した日が平成3年3月31日以前の場合は受験資格があります。
平成3年4月1日以降に高等学校を卒業した人は、児童福祉施設で2年以上、総勤務時間数が2880時間以上働いた人は受験資格を得られます。
保育士試験の内容
保育士の試験内容は、児童福祉法施行規則第六条の十によって明確に決められています。
第六条の十 保育士試験は、筆記試験及び実技試験によって行い、実技試験は、筆記試験の全てに合格した者について行う。
② 筆記試験は、次の科目について行う。
一 保育原理
二 教育原理及び社会的養護
三 子ども家庭福祉
四 社会福祉
五 保育の心理学
六 子どもの保健
七 子どもの食と栄養
八 保育実習理論
③ 実技試験は、保育実習実技について行う。引用:児童福祉法施行規則第六条の十
幅広い試験範囲の試験で正答率60%以上が必要となります。合格した科目は3年間の有効期限があるので、一度にすべての試験に合格する必要はありません。
実技試験は、音楽表現・造形表現・言語表現の3つから2つ選択して受験できます。
音楽表現は、ピアノ・アコースティックギター・アコーディオンのいずれかで、弾きながら歌います。
造形表現は、お題に沿った絵をシャーペンや色鉛筆を使って表現します。
言語表現は、お題に出された絵本の話をします。3分間と限られた時間の中、身振り手振りを交えながら話す必要があります。