注文住宅で作るキッチンは種類が豊富なのが特徴です。さらに、天板の素材や高さ、コンロやシンクの配置など決めなければならない項目が数多くあります。そこで今回は、注文住宅のキッチン作りの際に考えるポイントなどについて解説していきます。

目次
注文住宅のキッチン作りで考えるポイント
 ・キッチンの種類
 ・作業しやすい高さと天板の種類
 ・収納スペースやコンセント位置
注文住宅のキッチン作りで選べるプラン
 ・ダイニングテーブル一体型
 ・作業スペースやシンクは広めが便利

注文住宅のキッチン作りで考えるポイント

注文住宅の魅力は、予算の都合はあるものの自分の思い通りの家を作ることができることです。

しかし、思い通りの家を作ることができると言っても、間違った選択をしてしまった場合は後悔することになりかねません。

特にキッチンは毎日使う場所であるため、快適に使うことができるようにしっかりと考える必要があります。まずは、キッチンにはどのような種類があるのか、またどのような点に気を付ければいいのかについてみていきましょう。

キッチンの種類

キッチンは、「対面式キッチン」と「対面式キッチンでないキッチン」の大きく2種類に分けられます。それぞれの違いについて見ていきましょう。

対面式キッチン

対面式キッチンは、テレビや子供の様子を見ながら料理をできたり、配膳がスムーズに行えたりするなど利便性が高いのが特徴です。

そんな対面式キッチンは、2つのタイプに分けられます。1つは視界を遮るものが設置されていないオープンキッチンです。もう1つは吊戸棚やカウンターが設置されているセミオープンキッチンがあります。

さらにI型キッチン、L型キッチン、アイランドキッチンとペニンシュラキッチンに分けられます。

周囲を囲むことができてパーティーなどで活躍するものから、使用時の油はねや水はねなどを防ぐことができる工夫が凝らされた利便性の高いものなど、様々です。

対面式ではないキッチン

対面式でないキッチンは、対面式キッチンとは異なり、リビングの様子を見ることができません。しかし、料理に集中しやすい、設置に必要なスペースがオープンキッチンに比べ小さいため確保しやすく、ダイニングやリビングを広く取ることができる、などのメリットが挙げられ、根強い人気があります。

それぞれのタイプにメリット・デメリットがあるため、どのタイプが目的に合っているかをよく考えて選ぶようにしましょう。

作業しやすい高さと天板の種類

キッチンの標準的な高さは85cmと言われています。これは身長が156~165cmを想定したものであるため、自分の身長に合っていない場合には使い勝手が悪くなる可能性があります。また、腰を痛めてしまうこともあるため注意が必要です。

「身長÷2+5cm」が理想的なキッチンの高さと言われているため、自分に合ったキッチンを選ぶ際の参考にしてください。

また、天板はステンレスと人造大理石の2種類が主流です。ステンレスは、熱や汚れ、錆に強くコストパフォーマンスがよいなどの特徴があります。人造大理石は、デザイン性が高くインテリアに馴染みやすいのが特徴です。

また、最近ではモルタルやタイルやセラミックなど、様々な材質の天板が出てきています。それぞれ異なる質感や特色があるので予算やお家全体のテイストに合わせて選ぶことも可能です。

収納スペースやコンセント位置

アイランドキッチンやペニンシュラキッチンを選択した場合には、デザイン性を重視しているため、収納が少ない場合があります。

そのような場合は、カップボードなどの収納力を高める家具が必要になりますが、サイズを間違うと圧迫感が強くなってしまうため注意しましょう。

また、コンセントの位置も重要です。湯沸かしポットやコーヒーメーカーをキッチンの上に置いて使う場合には、複数のコンセントが必要になります。キッチンをどのように使うのか考えてからコンセントの数と配置を決めるようにしましょう。

また、電子レンジなど使用電力の大きい家電は専用の回路が必要となってきますので、あらかじめ位置を確認しておきましょう。

注文住宅のキッチン作りで選べるプラン

注文住宅のキッチン作りでのおすすめプランは?考えるポイントも紹介
(画像=『RENOSYマガジン』より引用)

キッチンは一度設置すると、「もう少しシンクを大きくすれば良かった」と思っても、手遅れのケースがあるようです。

そのような後悔をなくすために、ダイニングテーブルをどうするのか、シンクのサイズをどうするのかについてあらかじめ決めておくことも必要と言われています。ここからはキッチン作りで選べる主なプランについて紹介します。

ダイニングテーブル一体型

アイランドキッチンやペニンシュラキッチンは、カウンターなどが設置されていないため、配膳をスムーズに行うことができます。

ダイニングテーブルをキッチンと高さを揃えた一体型にすることで、さらに配膳や片づけの効率を上げることができるのです。後付けになると費用が割高になる可能性もあるため、早めに検討するようにしましょう。

作業スペースやシンクは広めが便利

作業スペースやシンクは広さを自由に調整できます。家族の人数が多い場合は、シンクが狭いと洗い物が重なってしまうため、洗い物の効率が落ちる可能性があるようです。

また、作業スペースが狭いと、野菜を切ったり盛り付けをしたりするなどの作業を効率よく行えなくなる可能性があります。どちらもできる限り広めに設定した方が便利と言えるでしょう。