スイスのシャフハウゼンを拠点とするH.モーザー。時計、ムーヴメント、周辺部品に至るまで自社で製造する数少ないマニュファクチュールである。
そんな同ブランドの最新情報が届いたため、その詳細をお伝えしていきたい。
エンデバー・センターセコンド コンセプト ライムグリーン


文字盤のゴールドのベースにハンマーを使用し、打痕模様を打ち出す作業から始まり、それそれでティテールの違う3色のグリーンカラー顔料を湿らせ、細かく砕いてから塗布することで、文字盤中央から外側に向かって美しい濃淡を実現している。一つひとつの顔料を慎重に加え、炉で熱して酸化させ、むらなく溶融させるまでの工程は細心の注意を要し、熟練のエナメル加工職人であっても 1 時間近くかかるという。透明感のあるグラン・フーエナメルに仕上げるまでには、12回もの焼き入れを行いようやく。フュメダイアルが完成するのだ

搭載されているキャリバーHMC200は、完全自社で設計、開発、製造されている。同ブランドを象徴するダブルストライプで装飾されたこのムーヴメントには、エングレービングが施された大型のローターが収められており、約3日間というパワーリザーブを実現している。
また、ベルトに採用されているのは、グレーのクーズーレザーで、このカラーが採用されるのはブランド史上初めてのことだという。
パイオニア・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン


真の芸術性を求めてデザインされた三次元構造の自社製キャリバーHMC811が搭載された最新モデル。この 34 mm 径の大型フルスケルトン ムーヴメントが、6 時位置に配された円筒形ヘアスプリングを備えるミニッツ フライング トゥールビヨンによる、まるでバレエを踊っているかのような優雅な動作を一層引き立てている。
搭載された新しい HMC 811キャリバーの両面スケルトンモデルの中で振動するのは、完全なオープンワークの大型ゴールド ローター。サファイアガラスの下で優雅に回転するフライングトゥールビヨンの軽やかさがこのムーヴメントの美しさをいっそう引き立てている。パイオニア・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトンは同ブランドにとって、スケルトンウオッチのセグメント参入に際して、その製造の指針ともなる重要な一歩となっている。
12 時位置に配されたドーム型の小さなサブダイアルにはサファイアガラスと同じようにカーブが付けられ、ブランドを象徴するカラーのファンキーブルーフュメが用いられている。
この新しいH.モーザーのラグジュアリーなコレクションをチェックしてみてはいかがだろうか。
【問い合わせ先】
エグゼス
TEL.03-6274-6120
文◎川田健人(編集部)
提供元・Watch LIFE NEWS
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