ニートであるということだけで、周りから「ダメ人間」、「クズ」だと思われることがあります。

働いていないだけで人としての価値さえなくなってしまうとは非常に悲しくもありますが、これが現実です。

しかし、ニートは本当に「クズ」なのでしょうか。

ニートの中には確かに単なる「怠け癖」が原因でニートになった人もいますが、全員がクズであるとは言えません。

今回の記事では、

  • ニート全員がクズではない理由
  • ニートがクズ認定される原因
  • 脱ニートして逆転するための裏技

の3つについて、分かりやすく解説していきます。

現在ニートの方、ニート生活にピリオドを打ちたい方にぜひ読んでいただきたい内容です。

目次
ニート全員がクズだとは限らない2つの理由
ニートがクズ呼ばわりされる3つの原因

ニート全員がクズだとは限らない2つの理由

ニートがクズ認定される3つの原因と対処法3ステップ
(画像=『キャリアゲ』より引用)

ニート全てがクズではないと冒頭でお伝えしましたが、その理由についてはっきりさせておきましょう。

クズという言葉が当てはまるのは、

  • 努力をしない人
  • 逃げてばかりの人
  • 頑張らない人

などです。

ニートがこれらの条件に必ずしも該当するかと言えばそうではなく、中には「努力をしても報われず苦しい思いをしている人」もいます。

ここでは、ニート全員がクズだとは言えない2つの理由について解説していきましょう。

1.一時的にニートになっている割合も多い

何年もニートを続ける人もいれば、一時的に短期間ニートになる人もいます。

勤めている会社を辞め転職しようとしたけれど、思いの外転職がスムーズにいかず、結果的にニート期間ができてしまったというケースもあります。

ダルマちゃん 転職はタイミングが難しいからね。ニート期間ができないように計画的に進められればいいけど、そううまくいかないこともあるよ。

▼年齢ごとのニート期間の比較表

1年以下5年越
20~24歳71.1%2.2%
35歳以上44.4%38.9%

参照:財団法人社会経済生産性本部 「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究報告書」

このデータは、ニートの継続期間を年齢別に示したものです。

20代前半の若年ニートの7割がニート期間を1年以下に抑えていることが分かります。

ユーくん 1年以内ならまあ、何年もニートを続けている人より見え方は良いよね。

一方35歳以上になると、ニート期間を5年以上継続している人の割合が4割近くにまで増えています。

35歳以上と言えば本来働き盛りの年齢。

この期間を5年以上ニートで過ごすとなれば、世間から「クズ認定」されることも増えてしまうでしょう。

つまり、ニートと一括りにするには、あまりにもニート期間にばらつきがあるということなのです。

半年の期間就活がうまくいかずやむなくニートになってしまう場合、その人のことをクズだと思いますか?

多くの人は思わないでしょう。

2.就活を頑張っていても就職率が悪い

就活は頑張れば必ずスムーズに就職先が見つかるほど甘いものではありません。

特に、一度ニートになってしまってからの就活は、通常の就活よりも厳しいものになります。

▼フリーター期間別に見る正社員になれた者の割合(20~29歳)

ニートがクズ認定される3つの原因と対処法3ステップ
(画像=出典:厚生労働省ホームページ「若年者雇用を取り巻く現状」、『キャリアゲ』より引用)

上記は、フリーターの継続期間と就職率を示したデータです。

ここから分かることは、フリーター期間が

  • 半年以内なら就職率は6割以上をキープ
  • 1年を超えると就職率が顕著に下がる
  • 3年以上になると就職率は5割に満たない

ということ。

つまり、長いことフリーターをしているとどんどん正社員への道が険しくなるのです。

ニートにも同じことが言えます。

そして、フリーター以上に厳しいのがニートからの就職です。

ダルマちゃん たとえアルバイトでも、働いている時点でニートよりは有利になることが多いからね。

ユーくん そうか。ニートは完全に無職だもんね。何もしていない期間がニート期間なわけだから当然と言えば当然か。

これらのことから、ニートが死ぬ気でがむしゃらに就活に励んだところで、どうしても結果が出ないことは大いにあり得ると言えます。

ニートは頑張らない、ニートは努力をしない、と思われるからこそ「クズ」だと認定されるとすれば、就活に励みつつも成果が出ないニートはクズの条件に該当しないことになります。

ニートがクズ呼ばわりされる3つの原因

ニートがクズ認定される3つの原因と対処法3ステップ
(画像=『キャリアゲ』より引用)

ニート全員がクズではないにしろ、ニートである以上クズ呼ばわりされることがあるのは確かです。

ニートがクズと思われる原因は具体的にどのような点なのでしょう。

この章ではニートがクズ呼ばわりされる原因を3つ挙げ、それぞれについて解説していきます。

1.人付き合いが悪くなる

ニートは傾向として、人付き合いを避けるようになるところがあります。

これは、

  • ニート以外の人と接して劣等感を感じるのが嫌
  • ニートであることで後ろ指をさされる気がする
  • お金がないため交際費をかけられない

などの原因によるものです。

しかし、世間から見れば、「ニートは仕事をしていないから暇なはずなのになんで付き合いが悪いんだ?」と思われてしまいます。

ニートが皆暇を持て余しているとは限りませんが、やはり働いていないと言えば暇だろうと決めつけられるのも無理はありません。

結果、「暇なくせに付き合いまで悪い」=「クズだな」と思われてしまうのです。

2.世の中の一般的な評価が悪い

そもそもニートに対して世間の持つイメージ自体が悪い点も原因の一つになっています。

世間はニートに対して

  • 怠け者
  • 遊んでいるだけ
  • 何も頑張らない
  • 親不孝

など、多くのネガティブなイメージを抱いています。

そのため、「仕事をしていない」というたった一つの事実だけで、すでにクズ認定されてしまうことがあるのです。

3.仕事がなかなか決まらない

ニートがクズだと思われる最もシンプルな理由は「働いていないから」です。

働いていない時点でクズ認定、働いていない期間が長くなればそのクズレベルはさらに高くなってしまうということ。

ダルマちゃん 1年ニートでいる人と5年ニートでいる人なら、当然5年のニートの方がよりダメな人間だと思われるんだ。

ユーくん 働いていない期間が長くなるから、クズでいる期間も長くなっちゃうってことだよね。まあ、仕方ないかもなぁ。

ニート期間が長ければ、正社員就職の難易度は上がります。

その結果、「就活を必死に頑張っているのに就職が決まらない!」ともがいている期間さえ、世間からはクズだと思われてしまうという理不尽な状況ができてしまうのです。

いくら就活していても、努力していても、その時点ではまだニートでいることに変わりはないということですね。