海洋プラスチックゴミ問題を提起するスニーカーとして存在感のある一足。
三陸・福島の水産業リーダーのネットワーク「フィッシャーマンズ・リーグ」とスニーカーブランド「パトリック」とのコラボレーションにより生まれたサスティナブルなスニーカー「UMINOKUTSU」が、4月1日より販売開始された。
水産を担う若手からなる「フィッシャーマンズ・リーグ」
フィッシャーマンズ・リーグは、日本の水産業と魚食文化の発展のため、漁師・卸業者・水産加工事業者など水産業の若手リーダー達が連携をして、世界に通用するブランドづくり、漁業や魚食文化に関する食育活動、海外販路開拓などに取組んでいる団体。
「UMINOKUTSU」は、フィッシャーマンズ・リーグが問題提起する海洋プラスティックゴミ、その廃棄魚網を原料の一部にしたリサイクルナイロンを採用。さらにアッパー素材のナイロンは撥水機能も備えている。厚めのソールで履きやすさにも配慮している。
二人の漁師のアイデアがカタチに
企画段階から、菊地基文 氏(福島県相馬市)、千葉豪 氏(岩手県大船渡市)の2人の漁師の意見を取り入れて制作され、カラーも2人それぞれのアイデアにより、黒(菊地基文モデル)、ベージュ(千葉豪モデル)の2つのモデルが完成した。
販売にあたり、漁師二人のインタビューがパトリックの公式ウェブサイトにて公開されている。
自然と共に暮らす人と作った「UMINOKUTSU」
パトリックは日本に上陸して44年。日本製にこだわっており、姫路の工場で靴職人が1足1足を丁寧に作っている。今回パトリックが考えるサスティナブルとして、日本の「森」と「海」に着眼をした。森と海は繋がっている。森の影響は海に影響する。環境問題を考える上で森と海は一緒に考えなければいけない。
そして全体のテーマは「人新世(Anthropocene)」。
人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆い尽くした時代に我々はどう自然と一緒に生きていくかを自然を仕事にし、自然と共に暮らす「森の民=木こり」「海の民=漁師」と一緒に靴を通して考えていく。
価格は19,800円(税込)、サイズ展開は35-45(22.5cm~28cm)。
海のプロと靴のプロがタッグを組んだ一足に注目だ。
文・hachi/提供元・IGNITE
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