アジングは知れば知るほど奥が深い。シーズン3年目以降の熟練者となれば、マニアックな釣り方などにも習熟しておきたい。次のようなアジング用語はご存知、のはず(?)。
釣り方
少し特殊なジグ単の釣り方として、次の2つがある。
ドリフト
軽量リグを潮流に任せ、放っておくという釣り方。アジは潮が動いていく先にいることが多いので、リグをドリフトさせていった果てで食いを待つというのは、ある種、理にかなった釣り方と言える。ドリフト釣法のコツは、決して着底しないウェイトで、レンジを釣り分けること。表層、中層、ボトム上のドリフトなどがある。
重リグ
2g程度、最大3、4gの程度のジグヘッドを使用する釣り方。一般的にアジングロッドのジグ単ベースといえば、ロッドの設計としてルアーウェイト3g程度までが多い。若干サオに無理をさせることもあるだろうが、重リグを使用する場面として有効なのが、まずはデイアジングである。見えている魚影を捉えるために、超ファストなフォールでリアクションを誘う。
ナイトアジングでは、2g程度の重リグがいい。水面直下や中層付近ですっすっと動かしてファストフォールさせる、主にはアジがフォールスピードに食ってくるパターンで活用の場面がある。
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パターン
次に、特殊な捕食パターンについて触れよう。
壁パターン
これは比較的多いもので、アジが護岸などの壁に溜まることを言う。壁パターンはほとんどプランクトンパターンなので、釣り方はかわらない。まれにベイトフィッシュパターンのときもあるが、注意したいのは、春先などベイトフィッシュの姿(ボラ仔など)が見えていても、アジがそいつらを捕食していないときにはベイトフィッシュパターンにならないことだ。
ちなみに、壁付近、足元直下はリールのドラグがききにくい。そこで、少し角度をつけて足元を釣るか、ドラグを緩めて釣るようにしよう。
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トビムシパターンなど
地域性のあるもので、アジのトビムシパターンなどがある。トビムシとはオレンジ色っぽい小さい海の虫で、表層をぴょんぴょん跳ねる。その他、小エビパターンやバチパターンなども多い。むしろ「地域性」「季節性」パターンといった方がいいかもしれないが、いずれにせよそのベイトをイミテートすることが釣り方のコツとなる。変則的なパターンはモノにしづらいが、逆にいえばリグやアクションの工夫でパターン化すれば圧倒的に釣りやすいはず。
デイアジング
日中のアジングをデイアジングという。ナイトと比べて難易度が高いと思われがちだが、魚影が濃いエリアではよくあることのようだ。デイアジングはドクリアのワームを使用してアジになるべく自然に見せるか、見切られる場合は重リグを推奨する。
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フォール
これはむしろ基本だろうか? アジングのフォールについて再確認。アジは、一度視界に入ったものが一瞬消えてまた落ちてくる動きに弱い、という本能がある。下記の2つのフォール以外でも、釣り人の思いつきでフォールをアレンジしてみるといいかもしれない。
フリーフォール
ラインテンションを抜いてリグを沈めること。ベールを返して落とす方法と、サオ先の角度を下げて落とす方法がある。サオ先の角度を抜くと同時に軽くシェイクを入れてやると、それがきっかけになって食ってくる個体がいる(これを筆者は普通のちょんちょんフォールアクションと比べて、「逆ちょんちょん」と呼んでいる)。釣り切ったと思ったところで試してみよう。
テンションフォール
ラインテンションをかけたままリグを沈めること。リフト&フォールの基本となる。
場所等の条件
アジングが成立する場所の条件について、次のようなものが挙げられる。
新月回り常夜灯下
最大級に望ましいとされるのが、新月回りの常夜灯下である。夜、新月(空に月が見えない状態)の海では、常夜灯効果が非常に高くなる。光の範囲にアジの密度が濃くなるので狙い目だが、一級ポイントのため、先行者がいれば少し離れて打たせてもらおう。
地形変化
アジングの場を開拓する上で、知っておきたいのが地形変化だ。アジもすべての魚もそうだが、全面的にまったいらな場所よりは、多少なり底に地形変化が入っていたり、海面にブイなどの障害物がある場所につく。潮がクッションしてプランクトンが発生しやすいためだろう。
リバーアジング
河でのアジングをリバーアジングという。汽水域は狙い目で、シーバスアングラーと干渉せず釣りができ、またタチウオが入りにくいという長所もある。河は鉱物性の栄養素が豊富なのでアジが小型~大型まで多い。全国的にボラ、また地域によってキビレが多いのが難しさではある。
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<井上海生/TSURINEWSライター>
提供元・TSURINEWS
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