今週は春のベイト「稚鮎」についてです。初心者の方向けに稚鮎の動向、ルアーゲームで狙えるターゲットや稚鮎パターンに適したルアーを紹介しています。4月のシーバス、メバル攻略に欠かせない要素なので、春の釣りに出かける方は要チェックです!

目次

稚鮎を知って春を攻略!

春のベイト「稚鮎」を解説!

【連載】港湾4月のベイトは稚鮎!性質を知って釣りに役立てよう!
(画像=ライター撮影、『暮らし〜の』より引用)

連載第104回!今週は春のソルトゲームを代表するベイト「稚鮎」についてです。

今週は久しぶりの遠征も大不発、見事になにも釣れないという内容だったんですが、夜の港でスロープに溜まる稚鮎を見つけることができました。本格化まであと少し、そろそろ稚鮎パターンの準備をするシーズンです!

今回はこれまで稚鮎をあまり意識してこなかった方向けに、基本的な行動パターンや集まりやすいスポット、対応するルアーなどを紹介するので、ぜひ春の釣りの参考にしてみてください。

稚鮎とは

遡上を目指す鮎の稚魚

【連載】港湾4月のベイトは稚鮎!性質を知って釣りに役立てよう!
(画像=ライター撮影、『暮らし〜の』より引用)

ソルトルアー派のアングラーにとって淡水魚の鮎はあまり馴染みのない魚ですが、稚魚は河口で生まれて海で育つ一旦海水魚タイプの魚です。冬の間は海にいて、3月~5月に河口を目指し、成長しながら河川をのぼって馴染みのある淡水魚になります。

この遡上を目指す稚魚の群れは、さまざまなフィッシュイーターのベイトフィッシュです。春の港湾・サーフで釣るなら稚鮎を知って損はナシ!春の釣りに向けて「稚鮎」をチェックしておきましょう!

稚鮎はこんなベイト!

まずはルアー選びで重要になる稚鮎のサイズ感について!

稚鮎のアベレージサイズは6cm前後、30mmから80mm程度のルアーを用意しておけばOKというベイトなんですが、群れごとにサイズ感にバラツキがあります。エリアやその年の状況で小さい個体が多い傾向があったり、10cm程度で顔つきが鮎になっている個体が多かったり、このあたりはパターンをいろいろ試しておくべきです。

平均的なサイズ感を目安とするのであれば、ルアーサイズは2.5インチワーム~80mm程度のプラグが基準になります。

表層を泳ぐ

アムズデザイン サスケ SF 75mm

【連載】港湾4月のベイトは稚鮎!性質を知って釣りに役立てよう!
(画像=出典: 楽天、『暮らし〜の』より引用)

もう一点、ルアーを選ぶ上で重要になるポイントに「稚鮎は結構泳ぐ」というのがあります。

「稚」とついているし、マイクロベイトパターン的なイメージがありますが、泳ぐスピードは速いし多少海が荒れていても大丈夫。表層を好む傾向もあります。沈めたりゆっくり流す的なイメージでルアーを選ぶよりも、表層をある程度泳ぐようなイメージでルアーを選ぶのがおすすめです。

河口付近で一旦ストップ

稚鮎は海水から淡水への移動を目的としています。塩分濃度の変化に慣れるためでしょうか、一旦河口や港の近くで進行がストップして、しばらく岸近くに留まる期間があるのが特徴です。この河川に入りきらない稚鮎というのが、ソルトゲームに深く関連する4月頃までの稚鮎パターンになります。

季節が進むと遡上も進んで、河口や港湾ではなく河川で稚鮎が目立つようになり、成長した鮎が中流・上流で釣れるようになるというのが稚鮎パターンの基本的な進行です。

日中~夜までチャンスアリ!

河川に入る前の稚鮎は日中、夜とも河口が絡む港やサーフ、堤防まわりに留まっています。

日中は流れが落ち着いているところ、夜は常夜灯周りや岸際・シャローに出没。春先の海の水面に雨が降っているような波紋がポツポツと出ていたら、稚鮎の存在をイメージしてみてください。