
PECズヴォレ所属の日本代表DF中山雄太(25)はセリエA(イタリア1部)移籍が噂されているが、オランダ国内クラブが獲得に迫っているかもしれない。6日、オランダメディア『VOETBAL』が伝えている。
同選手は2019年1月に柏レイソルからエールディビジ(オランダ1部)PECズヴォレへ完全移籍。海外挑戦1年目は出場機会に恵まれなかったものの、2020/21シーズンにレギュラー定着。今季もここまでリーグ戦27試合中22試合で先発出場するなど、チームが最下位に低迷する中で孤軍奮闘の活躍を見せている。
また、昨年にはU24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場。FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選でも10試合中8試合でピッチに立つなど、FC東京所属のDF長友佑都(35)にかわる左サイドバックの主力選手として期待を寄せられている。
そんな中山雄太の去就を巡っては、エールディビジのトゥウェンテが同選手を獲得候補に含めたと『VOETBAL』が先月25日に報道。また、イタリアメディア『Calcioline』はボローニャとジェノアが争奪戦を繰り広げる可能性があると伝えていた。
今回『VOETBAL』が新たに報じたところによると、トゥウェンテはPECズヴォレ幹部にコンタクト。すでに中山雄太やDFミーズ・デ・ウィット(23)に関する問い合わせを行っているという。
また、オランダに拠点を置くサッカー選手のエージェント会社『WSB Soccer』の幹部が『VOETBAL』のインタビューに対応。その中でトゥウェンテ幹部に対するメッセージとして「トゥウェンテは可能ならば両方とも獲得すべきだ。特にデ・ウィットは左サイドバックとして獲得することを勧める。すぐにでも欲しい、素晴らしい選手だ。ナカヤマも良い選手だ」と語っている。
くわえて、かつてトゥウェンテのアシスタントコーチを務めていたヤン・ファン・スタア氏は「ナカヤマに関しては、主に年俸の問題だろう。だが、彼はこの数年間でかなり成長している」とコメント。EU圏外の外国籍選手に適用される最低年俸の規定が、獲得にむけての障壁になるという見方を示した。
なお、トゥウェンテは今季ここまでリーグ戦28試合を終えて勝ち点55を獲得。来季UEFAヨーロッパカンファレンスリーグの予選出場圏内である3位フェイエノールトを3ポイント差で追っている。一方、2部降格寸前のPECズヴォレと中山雄太の現行契約は今年6月末までと伝えられている。
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