ファッションウオッチのトレンドを牽引するブランドをいくつもプロデュースしてきたビヨンクール。世界中から魅力的なブランドを探し出してきた同社が、ほかにはない魅力をもつ時計ブランドを集めて展開しているのが、“エイチエムエス ウォッチストア”だ。今回は編集長の船平と松本が表参道店に足を運んで、その魅力を探りつつ、リアルに欲しくなるお気に入りモデルを探してみた。
》独自のセレクトが面白い、エイチエムエスウオッチストアとは

「エイチエムエス ウォッチストアは“時の再構築”をコンセプトにした時計のセレクトショップです。少し哲学的で難しそうですが、簡単に言うと、スマートフォンで時間を見る人は増えている現状で、“腕時計”の価値を見直して改めて魅力をユーザーに伝えていく、というのがテーマです。“日本でまだ知られていないけど海外ではすでに人気の高いブランド”をセレクトしているのが特徴ですが、もうひとつ大事にしているのが、時計を“見て触れて購入できる”ショップスタイルです。最近はオンラインショッピングが主流になっていると思いますが、時計は実際に触ってもらうのが大事です。一般的な時計ショップは敷居が高くて時計を出してもらいにくい印象がありますが、“エイチエムエス ウォッチストア”では、時計を見て、触ってほしいので、遠慮しないで気軽に声をかけてください(店長・飯島さん)」

取材当日は店長の飯島さんがアテンドを請け負ってくれた。飯島さん自身もなかなかの時計好きのため、時計の説明にも熱量があって聞いているだけで面白い。
“ディーワンミラノ”や“オリビア・バートン”などいまでは知名度の高くなった人気ブランドから、“バルチック”や“ウニマティック”のように時計愛好家から支持を得ているコアなブランドまで、ユニークなラインナップを楽しめる同店。表参道のほか、新宿、横浜、名古屋、福岡、熊本、沖縄など、全国に9店舗を展開しているため、時計が気になった人はぜひ店頭でチェックしてみよう。
【タイムギア公式チャンネルで取材の様子を動画でチェック!】
取材動画の前編では、エイチエムエスウオッチストアの取り扱いブランドをざっくりとチェックしつつ、編集部の船平と松本が、それぞれ実機レビューするモデルをセレクトしてみた。
後編では、それぞれセレクトしたモデルを店頭で実機レビュー。実際に時計に触って、着けてみたからこそわかる、リアルな質感が魅力を動画でお届け。
【編集部:船平の注目モデル】]

「愛好家も注目するバルチックを目当てに訪問。オレンジの色使いがお洒落なリップの名作マッハ2000、モデルチェンジで外装がブラッシュアップされたディーワンミラノ、そしてバルチックも良かったのですが、結局、コーニッシュのパンダ文字盤にひと目惚れしました(編集部:船平)」
CORNICHE(コーニッシュ)
ヘリテージクロノグラフ
「SIIのメカクォーツを搭載したクロノグラフはインダイアルの配置のバランスが良好。パーツの作りが抜群に良いので、往年のパンダ文字盤クロノグラフの雰囲気を5万円前後と手頃な価格で楽しめるのはかなり魅力だと思います。

別体で成形して鏡面に仕上げたベゼルやヘアラインと鏡面を組み合わせたケースなど高級感を高める意匠の作り方がうまい。文字盤と高低差を付けたインダイアルの意匠にもこだわりが光ります。

よく見るとわかりますが、タキメータースケール、内側の目盛り、中央のサークルで異なる色調と仕上げを採用。ベージュでトーンを合わせつつ、文字盤に奥行き感をもたせているのが素晴らしい。

■(左)Rose Gold with Cream dial。5万6100円。 (右)Monochrome。6万4900円。SS(39mm径)。5気圧防水。メカクォーツ(セイコーインスツル製Cal.VK64)。