世界的権威を持つRed Dot Design Award 2022のプロダクトデザイン部門において、ホンダはモーターサイクル2機種を含む4製品の受賞を果たした。
受賞した製品は「NT1100」と「ADV350」のモーターサイクル2車種と、コンパクトSUV「HR-V」(日本名:ヴェゼル)、ハンディタイプ発電機「EU32i」(日本名:EU26iJ)で、同社としては初めての3領域同時受賞となった。
ホンダのモーターサイクルとしては過去に、CBR1000RR-R FIREBLADE SP (欧州仕様車)、FORZA750(欧州仕様車)なども同賞を受賞しており、今年もホンダの高いデザイン性を証明した。
目次
「NT1100」「ADV350」「HR-V」「EU32i」が 2022年レッド・ドット・デザイン賞:プロダクトデザイン部門 を受賞
~二輪車・四輪車・パワープロダクツ 3領域で同時受賞~
世界的に権威のあるデザイン賞の一つ「レッド・ドット・デザイン賞」(※1) プロダクトデザイン部門において、Hondaの新型スポーツツアラー「NT1100」、中型スクーター「ADV350」(海外専用モデル)、コンパクトSUV「HR-V」(日本名:ヴェゼル)、ハンディタイプ発電機「EU32i」(日本名:EU26iJ)の4製品がレッド・ドット賞を受賞した。Hondaとして、二輪車・四輪車・パワープロダクツ3領域での同時受賞は初となる。
各製品について
【NT1100】
NT1100は、「快適性」「多用途性」を高次元でバランスさせることで、日常の扱いやすさと長距離走行の快適さを両立した新型スポーツツアラーである。ライダーを中心に造形されたコンパクトなプロポーションに、ウインドプロテクション性能を徹底して追求。気軽に、快適に乗れるアップライトなライディングポジションとし、スリムなシート幅と合わせ足つき性にも配慮している。
特長
- デザインはシンプルでありながら洗練され、エレガントでモダンなイメージを採用。キャラクターラインを強調することで引き締まった印象と軽快さを与えている。
- 排気量1,082cm3の水冷直列2気筒エンジンを搭載し、低速から豊かで幅広く使えるトルクと高回転までスムーズに回る特性を持たせることで、力強くスポーティーな走りを楽しめる。
【NT1100】 2022年レッド・ドット・デザイン賞受賞
【ADV350】(海外専用モデル)
ADV350は、洗練されたシティースクーターにアドベンチャーモデルのスタイルを融合することで、市街地はもちろん、荒れた舗装路やフラットダートなどでの軽快な走行を楽しむことのできる「シティーアドベンチャー」という新たな価値を提案する中型スクーター。デザインは前後方向の凝縮感をより強調したボディーと長めに設定したサスペンションによるアップライトなシルエットでアクティブな印象を表現。またエッジを際立たせた面構成でスタイリッシュさを演出している。
特長
- 洗練された都会のシーンにも、緑が映える郊外のシーンにもマッチするスタイリング。
- エンジンは、低フリクション設計による高い燃費や環境性能を備えた330ccの水冷4バルブ単気筒エンジン「eSP+(イーエスピープラス)」(※2) を搭載。
- 路面状況に合わせた走行を可能にするHondaセレクタブル トルク コントロール(HSTC)(※3) を搭載。市街地と郊外の走りに適した出力特性を実現する。
【ADV350】 2022年レッド・ドット・デザイン賞受賞
【HR-V】(日本名:ヴェゼル)
HR-Vは「AMP UP YOUR LIFE(アンプ アップ ユア ライフ)」をグランドコンセプトに、日常生活の質の向上を重視し、アクティブで、新しいものにオープンな人々に向けて、実用性だけでなくプラスアルファの体験価値を提供することを目指して開発されたモデルである。Honda独自のM・M思想 (※4) に基づく「センタータンクレイアウト」により、乗る人全てが快適に移動できる、コンパクトSUVのクラス平均を超える広い室内空間 (※5) と居心地、多彩なシートアレンジを実現している。
特長
- エクステリアは、クーペライクなプロポーションを際立たせながら、全席で爽快な視界を提供する「スリーク&ロングキャビン」を採用。サイドのラインを前後に貫かせた、水平基調のデザインとした。
- パワートレーンは、日常シーンのほとんどをモーターで走行し、低燃費で滑らかな走りを実現する2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載。クラストップレベルの燃費性能 (※6) を達成しています。
【HR-V】 2022年レッド・ドット・デザイン賞受賞
【EU32i】(日本名:EU26iJ)
EU32iは、3kVAクラスの高出力と軽量・コンパクトで携帯性に優れたパッケージングを両立した新型ハンディタイプ発電機である。アウトドアやレジャー、災害時の備えなどさまざまな用途に対応するほか、専用アプリとの連携により離れた場所からの本体操作や稼働状況の確認が可能となり、利便性が向上している。
特長
- 新たに開発した排気量130cm3のGX130エンジンを搭載。構造から見直しを図り小型・軽量化を追求したほか、燃焼効率を向上させている。
- ユーザーフレンドリーの思想で設計し、エンジンスイッチとリコイル操作の2ステップで始動可能とした。チョーク操作が不要で、不慣れな方でも扱いやすい仕様だ。
- 専用アプリ「Honda My Generator(ホンダ マイ ジェネレーター)」をダウンロードしたスマートデバイス (※7) とEU32iをBluetooth®で接続することで、離れた場所からのエンジン停止や稼働状態の確認などの操作が可能となり、作業効率の向上に寄与する。
【EU32i】 2022年レッド・ドット・デザイン賞受賞
株式会社本田技術研究所 デザインセンター 執行役員 センター長 南 俊叙のコメント
「世界的なデザインアワードであるレッド・ドット プロダクトデザイン部門賞を三年連続して受賞することができました。これはHondaが創業より掲げている『技術・アイディア・デザインで人の役に立つ』という想いが、モーターサイクル、オートモービル、パワープロダクツ各商品に溢れていることを理解していただけた結果と考えています。今後もこの想いを忘れず、お客様に“驚きと感動”をお届けできるよう、チャレンジを続けていきます」
※1) レッド・ドットは1955年に設立された、世界的に最も権威あるデザインに関する賞の一つ。主催はドイツ・エッセンを拠点とするノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター。プロダクトデザイン部門は51カテゴリーに分けられ、主に工業製品を対象に、デザインの革新性、機能性、耐久性、人間工学など9つの基準から審査される
※2) 環境対応型スクーター用エンジン“eSP”に付加価値技術を採用することで、高い環境性能だけでなく、出力の向上と、フリクションの低減を実現し、高出力と優れた環境性能を併せ持つ新世代環境対応型スクーター用エンジンの総称。eSPは、enhanced(強化された、価値を高める)Smart(洗練された、精密で高感度な)Power(動力、エンジン)の略
※3) Honda セレクタブル トルク コントロールはスリップをなくすためのシステムではない。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムである。したがってHonda セレクタブル トルク コントロールを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できない
※4) マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想。人間のためのスペースは最大に、機械のためのスペースは最小限にして、クルマのスペース効率を高めようとする、Hondaのクルマづくりの基本的な考え方
※5) 2021年4月時点、Honda調べ
※6) コンパクトSUVカテゴリーにおいて。2021年4月時点、Honda調べ
※7) iOSまたはAndroidで動作するスマートフォンまたはタブレット端末
リリース提供元:本田技研工業株式会社
提供元・Moto Megane
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