コロナ直撃の2021年決算

間もなく、2022年決算が発表になる。好調企業の勢いはどこまで続くのか、コロナ禍で苦しんだ企業のなかから反転の兆しを見せるのはどこだろう。各社決算発表を待つ前に、21年決算での売上ランキングを振り返っておこう。

衣料品専門店の売上上位30社のうち増収を果たしたのはわずかに4社。当期純利益も30社中17社が最終赤字に沈んだ。
長年にわたって衣料品業界の首位を独走するファーストリテイリングもコロナの禍の影響は避けられず、20年8月期の連結売上収益は対前期比12.3%減の2兆88億円。感染拡大によって多くの地域で店舗の休業を余儀なくされた影響で、2ケタの減収となった。
2位はしまむら。21年2月期の売上高は同4.0%増の5376億円、当期純利益も前期実績を上回り、4期ぶりの増益だった。主力の「しまむら」業態において、インテリアやベビー・子供服の売上高が好調に推移したのが増収に大きく寄与した。
4位の西松屋チェーンも増収。ベビー・子供向けの衣料品や玩具、衛生用品など、子育て世代に必要な商品をワンストップで購入できる利便性が支持を集め、売上高・当期純利益ともに過去最高を更新した。
「ワークマンプラス」の展開で快進撃を続けるワークマン(東京都)も好調で、増収・増益を達成。売上高ランキングも前年10位から7位に順位を上げた。
提供元・DCSオンライン
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