山と道。
近年、ハイカーの間で話題のブランドであり、特にウルトラライトハイカーから支持される人気メーカーの1つです。
山と道の軽量なハイキングギアは、ハイカーや山岳レーサーに愛用される実力を備えながら、街中でも使いたいファッション性も兼ね備えています。
アウトドアファンなら一度は耳にしたことがあるでしょう。
では、山と道とは具体的にはどのようなメーカーでしょうか。また、ウルトラライトハイキングとは、どのようなスタイルなのでしょうか。
ここでは、山と道について知りたい人のために、山と道の注目アイテムや購入方法、ウルトラライトハイキングの概要などを詳しくご紹介しましょう。
山と道とは
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山と道は、主にウルトラライトハイキングギア、アウトドア用アパレルを製造・販売する国産メーカーです。
2011年に鎌倉を拠点に創業し「UL Pad 15」「ONE」「山と道サコッシュ」の販売からスタートしました。
現在ではさまざまなハイキングギアを販売していますが、中でもバックパックやサコッシュが大人気です。
ハイキング用のバックパックといえば、一般的にはテクニカルな見た目で街中ではちょっと使いにくい印象かと思います。
しかし、山と道が販売するバックパックは、落ち着いたアースカラーを取り入れたおしゃれな外観で、街中で使用しても違和感がありません。
さらに、軽量ながら耐久性、操作性ともに優れ、そのおしゃれな見た目とは裏腹に、トランスジャパンアルプスレース(距離約415kmの日本アルプス縦断山岳レース)出場者に愛用されるほどの機能を備えているのです。
「道具を通して、より深くハイキングを知りたい。私たちがハイキングを通じて感じた、本当に必要な道具を形にしていく。引用:山と道」
上記を理念とし、日本のハイキングシーンに適した優れたギアを世に送り出す、今注目の国産メーカーとなのです。
ウルトラライトハイキングについて
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山と道のハイキングギアはウルトラライトハイカーからの支持を集めていますが、ウルトラライトハイキングとはどのようなスタイルなのでしょうか。
1990年代〜2000代初頭にアメリカで生まれたハイキングスタイルが、2010年ごろから徐々に日本にも認知され始めました。
1990年代〜2000代初頭といえば、山道具の軽量化が加速度的に進んだ時期であり、それに合わせて新たなハイキングスタイルが登場したのです。
それまでは、テント泊ハイキングといえば20kg以上の荷物を背負うことも珍しくありませんでした。
しかし、ウルトラライトハイクでは、燃料や食料を除いたパック重量の目安を、5kg前後に抑えることが目標とされています。
道具の進化が驚くほどの軽量化を実現しました。
しかし、ウルトラライトハイクは単に道具を軽くすることが目的ではありません。
軽量化の恩恵により自由に行動し、時には不便な思いをしながらも、いかに自然とつながるか。最低限の道具のみを用い、より自然と一体化するための”哲学”でもあるのです。
山と道が開発するシンプルな山道具には、ウルトラライトハイキングの哲学を垣間見られます。
大げさな道具はおいて、もっと自由に自然を楽しもう。
山と道のハイキングギアを手にすれば、そんなメッセージを感じることができるでしょう。
山と道の注目アイテム5選
山と道の製品群の中でも、特に注目したいアイテムを5つご紹介します。
MINI2
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- 容量:25L~35L
- 重量:350g
- 素材:本体/スカイライト70Dシリコンコーティングリップストップナイロン
- 価格:25,500円(税抜き)
山と道MINIをアップデートし、1泊~2泊程度のウルトラライト・ハイキングに特化させたバックパックで、山と道の代表的アイテムでもあります。
8kg程度のパックウエイト(燃料、食料を含めた総重量)を想定し、素材やポケットの位置などを吟味して開発されました。
中でも大容量のメッシュポケットが特徴で、テント、グランドシート、レインウエアなど、ぬれたり汚れたりしたものも無造作にパッキングできます。もちろん、ボトルや行動食なども収納でき、使い方はユーザー次第です。
背面にはMinimalist Padを内蔵し、スリーピングマットの補助としても使え、装備の軽量化に貢献します。
2016年のトランスジャパンアルプスレースにおいて、大原倫 選手、雨宮浩樹 選手、松浦和弘 選手らがMINI2を使用して見事に完走。
おしゃれで可愛い外観ながら、ハードな状況下でのMINI2の実力が実証されました。
ONE
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- 容量:50L~55L
- 重量:603〜823g
- 素材:本体/70Dシリコンコーティングリップストップナイロン他
- 価格:35,000円〜(税抜き)
山と道が初めて作り出したのが、バックパック「ONE」です。
長距離ハイカーのために開発されたONEは、世界最軽量クラスのフレームパックであり、セミカスタムの受注生産方式を取り入れました。
日本の山岳環境に合うバックパック作りを考える中で、鎖場やハシゴ、急斜面などに対応すべく、独自開発のカーボンXフレームを採用。状況に応じて上半身荷重、腰荷重を自在に調整できます。
大容量フロントメインポケットは、メッシュではなく防水性の高い生地を使い、雨の多い日本の環境下でも快適に使用できる工夫が凝らされています。
Yamatomichi Sacoche
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- サイズ:W27cm x H18cm
- 重量:39g・56g
- 素材:本体/Fibermax 64(Spinnakers)他
- 価格:4,600円 / 6,500円(税抜き)
サコッシュは、ハイキングの定番アイテムの1つです。
暖かい季節のハイキングではポケットの少ないTシャツや短パンで歩くこともあり、小物の収納場所に困りがちです。
そんな時は、サコッシュを活用してみましょう。
Yamatomichi Sacoche は登山地図の大きさを目安に制作され、自立可能な幅9cmのマチ付きで、容量は十分です。地図や行動食、カメラなどを無理なく収納できるでしょう。
出し入れの容易さを考慮し、ファスナーはついていませんが、代わりに長さ調節が容易なストラップを採用しています。
ストラップを調整してサコッシュを体に密着させれば、中身の落下の心配はないようです。
カラーバリエーションが豊富で、スタイルに合わせて好みの色を選べる点も見逃せません。
5-Pocket Shorts
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- 重量:170g(Sサイズ)
- 素材:本体/DWRプルーフタスランナイロン
- サイズ:XS / S / M / L / XL
- 価格:12,000円(税抜き)
優れた速乾性と運動性を備えたハイカーのためのショーツです。
耐久性と速乾性を兼ねあわせたタスランナイロンを使用し、汗や雨でぬれても素早く乾燥します。
考え抜かれた位置に5つのポケットを配置し、ハイキングに必要な小物をスマートに収納。キーホルダー、スマートフォン、財布、登山地図などをコンパクトに収めながらも、足の動きを妨げません。
山でも街中でも使えるシンプルなデザインで、利用シーンを選ばない万能ショーツと言えるでしょう。
UL Pad 15
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- 素材:XLPE フォーム
- 重量:75g (S) 131g (L) 150g (XL)
- サイズ:100cm x 50cm x 1cm (S)
- 175cm x 50cm x 1cm (L)
- 200cm x 50cm x 1cm (XL)
- 価格:¥3,200 (S) / ¥5,000 (L) / ¥5,600 (XL)(税抜き)
UL Pad 15は軽量性と保温性を併せ持つスリーピングパッドで、山と道の初めての商品の1つでもあります。
UL Pad 15に使用される優れた素材に注目しましょう。
XLPEフォームは、従来のスリーピングパッドと比べて1/3以下の軽さを実現しながらも、保温力や断熱性の高い素材なのです。
さらに、内部に水分が浸透しない非吸水性素材であり、ぬれた場所で使用しても水分を含まないのが特徴です。
ただし、クッション性よりも軽さを重視しているため、岩場での使用は適さないでしょう。
宿泊地や使用環境の配慮が必要ながら、よく吟味して使えば、手頃な価格でコストパフォーマンスに優れたスリーピングパッドなのです。