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山で遭遇する毒を持った虫達
もしも山で毒を持った虫にさされたら?

天候も涼しくなる秋、登山やハイキングで山に行く機会が多くなりますね。しかし、虫刺されの季節はこれからが本番です。

今回は山で虫にさされた時の対処方法などを紹介します。刺されて慌てないために、準備ができるようにまとめました。ご参考になさってください。

山で遭遇する毒を持った虫達

腫れや痛みが治まらない!山で虫にさされた時の対処法
(画像=引用:pixabay.com、『マウンテンシティ』より引用)

秋は登山の季節。しかし秋になると人獣に危害を加える昆虫も増えます。晩秋にはいなくなるのですが、特に涼しくなると朝から晩まで活発に動き回る虫ばかりになります。

特に注意したいのは毒針を持ったハチです。冬に向けて子孫の繁栄を目的に餌を捕り、巣に近づく危険を察知して攻撃してきます。特に黒いものをめがけてくることが多いので、着ている服の色に気をつけましょう。特に1度スズメバチに刺されたことがある人は、強いアレルギー反応が出る場合がありますので注意してください。

次に注意したいのはアブです。この虫はやたらと攻撃してきます。水辺で多い虫なので登山中はあまり水際に近づかないようにしましょう。また車が排出する二酸化炭素に寄ってくる性質があるので、ドアや窓を空けっ放ししないようにしましょう。

そして秋になると最も増えて、虫刺されの被害が多く報告されるのはブヨですね。さされると真っ赤に腫れあがり、数日たっても腫れが引かないなんてこともあります。その他、草むらにはマダニがいたり、最近話題のヒアリがいたり、危険がいっぱいです。

では、登山中の虫刺されをどう予防すべきかを解説します。

もしも山で毒を持った虫にさされたら?

腫れや痛みが治まらない!山で虫にさされた時の対処法
(画像=引用:Youtube by betelgeuse、『マウンテンシティ』より引用)

山で最も多い虫刺されの被害は「吸血昆虫」による被害が多く報告されています。少し注意すれば良いのですが、真夏を引きずった秋だと薄手のシャツで登山に向かうことも多く、虫刺されの報告があとを絶ちません。では山で虫にさされたら応急処置としてどう対処すれば良いのか?気になるところですよね。

● 蚊やブヨに刺されたら
蚊やブヨの吸血昆虫はさされたら皮膚に炎症を起こしてかゆみになります。この場合、市販の薬で炎症によるかゆみを抑えることはできます。しかしかゆみの根本原因である炎症を抑える働きはないため、下山後に腫れや痒みがひかない場合は、皮膚科に受診されることをおすすめいたします。応急処置として、絆創膏を貼ると痒みが抑えられるそうです。

● ハチに刺された場合
山で蚊やブヨの被害についで多いのはハチに刺さされたことによる炎症です。はじめて刺された時は大きく腫れ上がるだけで済みますが、一度蜂に刺され、次に同じハチに刺された時にアレルギーの強い方は激しくアレルギー反応をおこし、最悪の場合死に至ります。ハチによる死亡事例が多いのはこのアレルギー反応のためで、刺されて30分から1時間で血圧が低下し意識障害を起こし、最悪死に至ってしまいます。あまりにも甘くみている方が多いため、一度ハチに刺されたら皮膚科に受診されることを強くおすすめします。

ハチに刺された時はポイズンリムーバなどで毒を吸い出すなどの応急処置もあります。

腫れや痛みが治まらない!山で虫にさされた時の対処法
(画像=『マウンテンシティ』より引用)

ドクターヘッセル インセクト ポイズンリムーバー
手軽に持ち歩くことのできる小ささなので、秋の登山では必携のアイテムですね。

サイズ:本体最大直径 27mm
重量:12g

● 毛虫などに触ってしまった場合
ごく一部ですが、有毒の毛をまとっている毛虫がいます。毒毛虫は桜や椿の近くに多く、直接触れなくても風に乗って毛が飛び、皮膚に触れるとアレルギー反応を起こします。刺された直後ではなく、数時間経ってから痒みが出るため、毛虫に刺されたことに気がつかないこともあります。また強い痒みが1週間ほど続く上、掻くことで毛が更に広がってしまうため、掻かないようにしてください。

それらの毛虫をもし触ってしまったり、知らぬ間に刺されてしまった場合は、まず毛を皮膚から抜く事が先決。セロハンテープやマスキングテープなどを患部に貼り、ゆっくり剥がすことで毛は抜けます。抜いた後に薬を塗るなど対処しましょう。