ショアジギング
ショアジギングとは、メタルジグをショア(岸)から投げて魚を釣る釣り方だ。
ショアジギングでタチウオを狙える時期は、9月~12月ごろになる。20~40gほどのメタルジグを使うので、ワインドよりも体力がいるが、遠方に飛ばせるので、より広範囲を探ることができ、タチウオにアピールできる。
ジギングのタックル
ロッドは、3m前後のシーバスロッドやスローテーパのエギングロッドが扱いやすい。中型リールに12lbのラインを巻き、25lbのフロロカーボンのリーダーを1mつける。タチウオの歯で、傷つけば、その部分をカットし結び直すといい。なお、リーダーをワイヤーにすると、バイトが少なくなる。
ルアーは20~40gのメタルジグを使う。バラシが多い時には、フックをシングルフックにすると、バラシが少なくなる。また、ツーランクアップのシングルフックにすると、バランスがあう。

ジギングでの釣り方
できるだけルアーを遠くにキャストし、底まで沈めてからすぐにアクションを始める。タチウオは捕食があまり上手な魚ではない。速いスピードには反応しきれないので、スローな誘い方が有効。スロージャークで誘っていく。
サオを上下しながらルアーを巻いてきて、サオを上げる時にリールを半周、下げる時に半周のサイクル繰り返していく。1秒間隔ぐらいで巻くのがいいだろう。
コンコンと小アタリだけでフッキングしないことも多い。そんな時は、比較的スロー気味に誘い、2~3度シャクってからポーズを入れると、ガッンと乗ってくる。タチウオは、落ちてくるベイトに反応するので、ポーズを入れてのフオールが効果的である。
表層までシャクリ上げたら再度ボトムまで沈めて、またスロージャークのサイクルで誘っていく。アタリのあるタナを見つけたら集中して狙おう。
なお、朝夕のマヅメ時には、表層までタチウオが浮いてくるので、ボトムまで沈めずに中層から表層までをスロージャークで誘っていくといい。
時合いはワインドが効率的
明るいうちはそれほど岸に寄っておらず、少し沖の深場を回遊している。そのため、遠投が可能で、深場も狙えるショアジギングが有効だ。明るい時は、遠方を探れるショアジギングで攻め、時合いがくると手返しのいいワインドで狙うのが効果的だろう。
タチウオ回遊魚だけに、回遊がなければ釣れない。あらかじめ、釣具店などで釣果情報を聞いてから釣行すればいいだろう。
<谷口墨人/TSURINEWSライター>
提供元・TSURINEWS
【関連記事】
・ゼロから始める「カヤックフィッシング」 マダイを釣るためのキホン5選
・船長に聞く「沖釣り初心者の心得」:東京湾LTアジ 厳選船宿8選も紹介
・大豆ではなく「魚で作った」味噌とは? 実は各地に存在する発酵魚介食材
・干物にすると飛躍的に美味しくなる海釣りターゲット4選
・釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?