ライトゲームではジグヘッド単体、通称ジグ単の釣りがほとんどとなる。今回はライトゲームで優先的となるジグ単の釣りの中で、ハードルアーの使い方を考えてみよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ライトゲームの主流「ジグ単」
ジグヘッド単体の釣り、ワームの釣り。ワーミング。バス界では「せこ釣り」という俗称もあるが、こういう呼び名はあまりよくない。ワームの世界にも奥行きがある。たとえば「常吉リグ」といわれる複合リグ、これで1990年代末期、どれだけ多くのブラックバスが驚異的に釣れたことか!
ワームも創意工夫でスゴイのだ。
ソルトルアー、ライトゲームではもともと、おそらくワームの釣りからのはず。筆者の知る限り、カサゴゲーム、メバリングあたりからライトゲームの歴史が始まっている。その延長線上で、15年くらい前からアジングが始まり、今のように「エステルライン運用で1gアンダー」という、より釣果をモノにしやすい方法が確立された。
ジグヘッド単体という釣り方は、オーソドックスな見た目ではあるが、実は、研究開発が年々進んでいる。たとえばジグヘッドのヘッド部分の形状、ハリの切り口、ゲイブの仕様など。最近ではヘッド部分のタングステン化という革命も生まれた。決して軽んじられるいわれのない、正攻法の釣りである。
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しかし、ジグ単の釣りがスタンダード化する中で、ハードルアーがなおざりにされているのは確かだ。では、ハードルアーとは、どのような使い方があるのだろうか。
アジングでハードルアーは「変化球」
特にアジングではハードルアーの出番が少ない。筆者も執念深くメタルを打ったりマイクロクランクを使ったりしているが、これまで5年くらいアジングをやっている中で、ハードルアーで釣った魚は5尾くらいしかいない。
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おそらくこれは「身近な漁港にいるアジ」の食性と、場の人的プレッシャーにも原因がある。今のショアのアジはほとんどがプランクトンパターンだといわれる。そしてアジングは人気の釣りなので、一級ポイントではワームも見切られることがある。
これがまっさらなバージンポイントならば、わからない。沖磯などでは、もしかするとベイトフィッシュパターンで、マイクロメタルの方が釣れやすいかもしれない。つまり、およそ誰にも打たれていないポイントを幸運にも見つけることができたならば、メタルジグやその他のハードルアーを使う手はある。