建売住宅はその土地に合ったオーソドックスな仕様になっていますが、注文住宅は自分で決める箇所も多く、失敗する場合があるのです。そこで、注文住宅のリビングを決めるにあたり、起きやすい失敗例を見ながら、失敗を生かす方法について解説していきます。
目次
注文住宅のリビングづくりに失敗する原因
・自由度が高い分、理想を詰め込みすぎる
・生活シーンを想像できていない
よくある失敗例を紹介
・吹き抜けに見る失敗例
・収納スペースの不足
・生活動線の失敗
注文住宅のリビングづくりに失敗する原因
注文住宅は、一から自分で決めることができるのが魅力です。しかし、いざ決める段階になると、何から決めるべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
そして、実際に建ってみたら自分の予想していたものとは違っているということがあります。どうしてこのような失敗が起きるのか、その原因について見ていきましょう。
自由度が高い分、理想を詰め込みすぎる
注文住宅は建蔽率などの法律に触れない範囲で、何から何まで自由に決められることから、自由度の高い物件と言えます。
しかし、自由度が高いために理想を詰め込みすぎた結果、生活動線が複雑だったり、コストが予想以上にかかってしまったりする、実用性の低い物件ができることがあるのです。
生活シーンを想像できていない
よくある失敗例として、インターネットや人づての知識をそのまま採用してしまうパターンがあげられます。
「リビングは15畳くらいがいいと聞いた」「キッチンはおしゃれだからアイランドキッチンにする」という決め方は、失敗する要因になりやすいのです。
これらの考え方は、自分が生活しているシーンを想像しながらリビングを決めているわけではなく、理想を並べているだけと言えます。
そのため、完成した物件を見てみると、欲しいものはすべて物件に揃っているにも関わらず、利便性や快適性の低い物件ができてしまうのです。
よくある失敗例を紹介
実際に注文住宅でリビングづくりを行うにあたり、どのような失敗例があるかを見てみましょう。
吹き抜けに見る失敗例
吹き抜けは天井が高くなるため、リビングが狭かったとしても圧迫感がなくなり、開放的な空間に変えることができます。また、吹き抜け部分に大きな窓をつければ、採光が良くなるため、明るい雰囲気のリビングにできるのです。
しかし、リビングに吹き抜けを採用すると、吹き抜け部分の空間が使えないにも関わらず、エアコンを稼働させるため冷暖房効率が下がります。そのため、想像していたより光熱費が高くなってしまうことがあるようです。
収納スペースの不足
注文住宅の場合には、収納スペースを好きなだけ設けることができます。しかし、収納スペースを決める優先順位を間違えた結果、使い勝手の悪いリビングになることがあるようです。
何をどの程度収納するのかを決めておかないと、収納スペースと荷物のサイズが合わずに取り出しにくくなったり、新たに収納棚を追加購入したりするという事態になりかねません。
生活動線の失敗
玄関とリビングのレイアウトを間違うと、急な来客時に家族のプライバシーを守りづらくなります。例えば、玄関の扉を開けたらリビングが丸見えになる、というようなことになってしまうのです。
また、リビング・ダイニング・キッチン・洗濯機の位置も大切です。失敗すると、洗濯のために何度も家の中を往復する、キッチンで料理を作ってもリビングが遠く運ぶのが一苦労、ということになりかねません。
このように、家族や来客者の動線が重なりやすい環境では、家事の作業効率が落ちてしまうことになるため注意しましょう。