イセエビの価値を決める「ヒゲ」
イセエビはその威勢のよい見た目から縁起物として扱われることも多く、しばしば殻ごと調理されます。その代表的なものが「具足焼き」「具足煮」で、イセエビをそのまま、あるいは梨割りにして焼く・煮るというものです。
具足とはもともと「満ち足りている」という意味で、とくに武士の鎧兜のパーツがひとつも欠けていない状態をいいます。そのため具足焼きにするためには、イセエビのパーツがすべて揃っていることが条件となります。

(画像=ヒゲの先まで万全(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より 引用)
イセエビはその長いヒゲ(触角)が非常に特徴的ですが、しばし敵に襲われたり、また漁のときに傷ついてヒゲが取れてしまうことがあります。ヒゲが取れてしまうと、その価値が半減するとも言われるため、漁師はヒゲの扱いに何よりも注意を払うそうです。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
提供元・TSURINEWS
【関連記事】
・ゼロから始める「カヤックフィッシング」 マダイを釣るためのキホン5選
・船長に聞く「沖釣り初心者の心得」:東京湾LTアジ 厳選船宿8選も紹介
・大豆ではなく「魚で作った」味噌とは? 実は各地に存在する発酵魚介食材
・干物にすると飛躍的に美味しくなる海釣りターゲット4選
・釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?