イセエビの価値を決める「ヒゲ」

イセエビはその威勢のよい見た目から縁起物として扱われることも多く、しばしば殻ごと調理されます。その代表的なものが「具足焼き」「具足煮」で、イセエビをそのまま、あるいは梨割りにして焼く・煮るというものです。

具足とはもともと「満ち足りている」という意味で、とくに武士の鎧兜のパーツがひとつも欠けていない状態をいいます。そのため具足焼きにするためには、イセエビのパーツがすべて揃っていることが条件となります。

各地でイセエビ漁が解禁 価格を大きく左右するのは実は「ヒゲ」?
(画像=ヒゲの先まで万全(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より 引用)

イセエビはその長いヒゲ(触角)が非常に特徴的ですが、しばし敵に襲われたり、また漁のときに傷ついてヒゲが取れてしまうことがあります。ヒゲが取れてしまうと、その価値が半減するとも言われるため、漁師はヒゲの扱いに何よりも注意を払うそうです。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

提供元・TSURINEWS

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