最近サッカーを良く観戦するようになった人の中には、ロスタイムに入れば、もう試合は終わったと感じる人もいるでしょう。
しかし、このロスタイムで2ゴールも決めた試合もあり、ロスタイムこそ緊迫感があって楽しい時間でもあります。
ここでは、ロスタイムとは、どんな時にロスタイムとして加算されるのか、明暗を分けるロスタイム、おすすめのサッカー雑誌について紹介します。
サッカー初心者の人、サッカーをより楽しく観戦したいと考えている人は、ぜひ最後までお読みください。
目次
01 ロスタイムとは
02 ロスタイムに該当する場合
03 明暗を分けるロスタイム
04 おすすめサッカー雑誌
05 まとめ
ロスタイムとは
ロスタイムとは、試合が止まり、失われた時間のことを指しています。
試合中には、選手が交代したり、負傷者が出てケガの具合を確認したりすることもあります。
この試合中に、選手交代や負傷者の手当てなどのために、止められた試合時間を加算したのがロスタイムです。
最近は、ロスタイムではなくアディショナルタイムという言葉をよく耳にするようになり、何が違うのかと思う人もいるでしょう。
ロスタイムとアディショナルタイムは同じ意味です。
海外では、以前からアディショナルタイムが使われていて、日本でも国際基準に合わせるために、ロスタイムではなくアディショナルタイムを使うようになってきています。
ロスタイムに該当する場合
ロスタイムに該当する時間は、どのようなときなのかと疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。
そんな疑問を解消するだけでも、試合観戦が楽しみやすくなります。
そこで、ここからはどのようなときがロスタイムに該当するのかを紹介します。
選手交代の時間は、ロスタイムに該当します。
選手交代のタイミングは、相手にとって自分たちには関係ないことで試合が中止された時間となるので、公平を期すためにロスタイムとして加算しているようです。
ただ、この選手交代の時間を、時間稼ぎという戦略として使う場合もあります。
ロスタイムの時に、勝っているチームは選手交代をして時間稼ぎをすることがよくあります。
勝っているチームにとって、試合終了間際に安全に勝てる方法を選択するのは当然の戦術です。
このような時間稼ぎは、観戦している人にとってつまらないと感じてしまうこともありますが、時間制のスポーツではあたりまえの戦術の一つだと考えておくと良いでしょう。
コーナーキックやフリーキックなどのセットプレイの時もロスタイムとして加算されます。
セットプレイは、ボールを規定の位置に設定してプレイを再開することから、この名前が付けられたようです。
終了時間まで時間がなく、負けているときは、セットプレイ再開までに時間がかかると時間稼ぎしていると思ってしまいますが、しっかりロスタイムとして加算されているので試合時間が減ってしまうことはありません。
主審は、プレイ中に時間を止めない時計と中断された時に止める時計の2つの時計を持っています。
この2つの時計の時間差によってロスタイムが決まります。
時間を止めるのは、主審の裁量なので、主審の違いによって多少の時間の差が出ることもあります。
試合中には、選手がケガをすることもあります。この時の負傷手当、コート外に選手を搬出するときの時間などもロスタイムとして加算されます。
ロスタイムは、通常は2~4分程度が多いですが、負傷者が多い試合、乱闘騒ぎなどがあると、ロスタイムが15分以上になってしまうことがあります。
ここまで長いロスタイムとなると、どんなに負傷者が多くても、主審の時間の管理が疑われてしまいます。
納得できないようなロスタイムでは、選手やサポーターに大きな不信感を与えて乱闘騒ぎに発展することもあります。
サッカーでは、ロスタイムで試合の勝敗が決まることも多く、安全な試合を振興するためにもロスタイムの計測は重要となっています。
明暗を分けるロスタイム
ロスタイムは、勝っているチームは少しでも短い時間であって欲しいと思い、負けているチームは少しでも長い時間であって欲しいと思っていることでしょう。
過去には、明暗を分けたロスタイムとして今でも語り継がれる試合もあります。
ここからは、明暗を分けるロスタイムを紹介します。
海外サッカーで、アディショナルタイムの奇跡と言われているのが、イングランドのワトフォードとレスターとの試合です。
この試合は、2部昇格のプレーオフです。
ワトフォードは、この試合で2対1とリードをしていましたが、勝ち進めるには、もう1点必要でした。
しかし、アディショナルタイムでレスターにPKのチャンスを与えてしまいます。
このPKで、ワトフォードのキーパーは2度もシュートを止め、カウンターでレスターのゴールまで攻め込んで1点をもぎ取ります。
絶体絶命な状態をしのいで、ロスタイムで1点をもぎ取って勝利を決定づけた試合です。
ロスタイムのフリーキック瞬間にホイッスルが鳴り、だれもが釈然としない試合もあります。
日本とオーストラリア戦で、後半10分にはオーストラリアの選手が2枚目のイエローカードで退場となり、その10分後には日本が先制点をあげます。
しかし、その後にペナルティーキックによって同点に追いつかれます。
同点のままロスタイムに入り、日本はフリーキックを獲得します。
本田選手がボールをセットし、助走をつけようとしたタイミングで、試合終了のホイッスルが鳴り響きます。
このフリーキックによって試合の勝敗が決まるかもしれないというタイミングで試合が終了してしまい、多くの人が主審のジャッジを疑う試合となってしまいました。
Jリーグで奇跡の試合と呼ばれているのが、ロスタイム残り1分で2ゴール決めた試合です。
この試合は2004年8月8日に行われた川崎フロンターレとベガルタ仙台との試合です。
ベガルタ仙台は、ロスタイムに入ってもまだ得点を挙げていない状態でしたが、ベガルタ仙台の佐藤寿人がロスタイムで1点とります。
1点取られてもまだ1点リードしている川崎フロンターレは、キックオフから自分のゴール間際までパスをして、そこからベガルタ仙台のゴールまで蹴ります。
そのボールをベガルタ仙台のキーパーが味方に上手くパスし、カウンターで残り1分で同点ゴールを決めます。
おすすめサッカー雑誌
海外やJ2などの試合にまで目を向けることで、明暗を分けるロスタイムにも遭遇するチャンスが広がります。
試合を見逃してもYouTubeでアップされることが多いので、ネットで手軽にその場面を見られるのですが、そもそもそんな試合があったことを知らなければ動画を調べることができません。
サッカー雑誌を購読していれば、幅広い情報を集められるので、面白い試合も見つけやすくなります。
ここからは、おすすめのサッカー雑誌を紹介します。
国内向けのサッカー雑誌では、最も古い歴史がある雑誌です。
Jリーグや日本代表選手の情報に特化しています。
国内サッカーに関した特集記事などもあり、国内サッカーのことならこの雑誌で十分に情報を入手することができるでしょう。
海外サッカーに興味がある人におすすめなのが「ワールドサッカーダイジェスト」です。
欧州サッカーの情報が中心で、欧州で活躍する日本人選手の情報も入手できます。
サッカー初心者だけでなく、サッカーマニアまで満足できる雑誌です。
まとめ
ここでは、ロスタイムについて、どんな時にロスタイムとして加算されるのか、明暗を分けるロスタイム、おすすめのサッカー雑誌について紹介しました。ロスタイムは主審の裁量によって長さが変わりますが、このことで試合に大きな影響を与えることもあり、これもスポーツの楽しさの一つなのかもしれません。
文・スポシル編集部/提供元・SPOSHIRU
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