小ぶりながら本命キャッチ
タイミングよく船長がポイントを移動して下さり、今度はサバの邪魔なく仕掛けを海底まで落とすことに成功。ホッとしたところで、アカムツ特有のアタリ。水深150mからでもこんなに明確に感じられる、未知との遭遇感。この瞬間は何度経験してもドキドキして気持ちが高ぶります。
アカムツは早アワせ厳禁。少しひと呼吸おいて、重みを感じながらアワセを入れ、電動のスイッチをオン♪中層、表層付近と、時折暴れるような引き方をするのが特徴。アカムツは暴れて口切れしやすく、船の揺れなどでもバレやすいので、ある程度まで手持ちで慎重に巻き上げながら、本命の出現を願います。
赤い魚体がクルクルと回りながらフワリと浮いてきました。小ぶりではありましたが本命です。なんとかアカムツの炙りを堪能できそうです。
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納竿間際にはお隣に46cmも
ここで気持ちが和らいだからか、続けざまにまた本命がヒット!30cmほどの中型です。「よかったねー」と久保船長もわざわざ船室から出て喜んでくださり、とっても嬉しかったです。
11時を回り、納竿の時が近づいてきました。すると、隣のあやさんの竿が勢いよく曲がります。「なんだろう、凄く引いてる!」。只者ではなさそうな竿の引き込みに、私も一緒にドキドキしながら見守ります。
すると「赤だ!タモー」と周りの方のほうが大興奮。ポコーンと水面に現れたのは、46cmのアカムツ! 「やったー」「浅場でもこんな大きなアカムツがいるんだね~」と皆で大喜び。最後に最高のドラマが起こったところで、気持ちよく納竿となりました♪
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最終釣果
この日の釣果は1~10尾。アカムツ釣りは基本的にオデコ覚悟の釣りと思っていますので、まさかの全員安打にはビックリ。腕のいい久保船長に感謝感謝です。私たちは、3人仲よく2尾ずつゲットできました。
丸天丸さんでは、アカムツ釣りのほかアラ五目でも出船されており、この日の翌日には、9.4kgのイシナギが出現したそうです。様ざまな高級魚が顔を見せてくれる、夢がいっぱい詰まった中深海の釣り。釣り方はとってもシンプルですので、皆さんにもぜひ一度、この感動を味わっていただきたいです♪
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<週刊つりニュース関東版 白井亜実/TSURINEWS編>
▼この釣り船について
丸天丸
出船場所:波崎漁港
この記事は『週刊つりニュース関東版』2022年3月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。
提供元・TSURINEWS
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