夜が明けたらサイトフィッシング
5時半。スマホで気象庁のレーダーを確認すると、7時ごろには雨が降り出しそうだ。家に帰ることも考えると6時半までの1時間ほどが釣りのできる時間になるだろう。海の中も徐々に見えるようになってきたので、ここからは新子を探しながらのサイトフィッシングだ。
歩きながら海面を見ていると数匹の新子の群れを発見。その群れの少し先にエギを投げ入れる。
新子は浮いているが、エギはボトムまで沈める。好奇心旺盛な新子は、ボトムから表層へとダートしながら一気に上がってくるエギに興味津々で飛びついてくるからだ。表層でステイさせたエギの周りを新子が取り囲み、少し近づいては離れを繰り返す。おそらく暗い間のエギングでも同様の光景が繰り広げられているのだろう。
新子がエギを遠巻きにして距離を縮めなくなったところで、エギをフォールさせる。新子は慌ててエギを追いかけるが、途中で止めてまた遠ざかる。パンパンッとエギをダートさせる。横から飛んできたイカがエギを抱いた。

1杯釣るとスミを吐くのでそのポイントはつぶれてしまう。移動しながら次のイカを探してサイトフィッシングを繰り返し、4杯の新子を追加した。
最終釣果は11杯
空模様が怪しくなってきたところで時計を見ると6時40分。そそくさと帰り支度をして、今にも雨が降りだしそうな大蔵海岸を後にした。こうしてこの日は暗い間に7杯、明るくなってから4杯の新子アオリイカを釣ることができ、合計11杯と「つ抜け」の釣果となった。
既述のとおりブラインドの新子狙いエギングはあまりしっかりとやったことがなかったのだが、真面目にやってみると色々なアタリが出ることに少々驚いた。と言うか、親アオリイカ狙いではそう何回もないアタリが、新子狙いでは頻繁にあるため非常に楽しい思いをした。
この時季だけのサイトフィッシングはもちろん楽しいが、ブラインドでも新子のアタリは出るし、そのアタリをしっかり掛けアワせれば新子は釣れる。またブラインドでアタリを取るエギングは親アオリイカ狙いの時にもきっと役立つだろう。新子アオリイカ狙いのエギングの楽しみはサイトフィッシングばかりではないことを今回の釣行で学んだ次第である。
<森英雄/TSURINEWSライター>
提供元・TSURINEWS
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