新型ジムニーには、1970年のデビュー当初から様々な純正オプションが用意されています。ドレスアップ用のアイテムや、ジムニーの機能性を向上させるグッズなど、そのラインアップはバリエーションに富んでいます。ここでは、その中からオススメのオプションをご紹介します。
文/写真・山崎 友貴
旧型ジムニーのマスコット“サイ”でレトロフィーチャーしたオプション
新型ジムニーは、二代目ジムニーのSJ30型をフィーチャーしてデザインされていることが分かりますが、純正オプションもSJ30型を彷彿させるアイテムが多くなっています。
特に“サイ”のデザインのアイテムがそれです。「ジムニーで、なぜサイなの?」と思う方が多いと思いますが、これはSJ30型が登場した80年代初頭に、純正スペアタイヤカバー用にデザインされたものです。
小さなジムニーで思い描く動物は?との回答が、大きなサイ。そこから、あまりにも似つかわしくない!という意味を込めた洒落で生まれたといいます。このマークは海外でも非常に好評で、「リノ」の愛称で親しまれてきました。
新型ジムニーにもこのサイの「スペアタイヤカバー」が設定されており、ジムニーのオールドファンを喜ばせました。純正オプションとしては、「スペアタイヤハーフカバーデカール」や「サイドデカール」が2種類、「デコステッカー」「ルームミラーカバー」「携帯リモコンカバー」にサイのマークが入っています。
ちょっと通なジムニー乗りを気取るなら、さりげなくサイのマークを愛車に取り入れてみてはいかがでしょうか。
オールドジムニーと言えば、「フロントグリル」も二代目ジムニーを思いおこさせます。二代目ジムニーも非常にモデルサイクルが長かったため、歴代モデルの中にはいくつかのグリルデザインがありました。
新型ジムニーの標準グリルのように縦型グリルのデザインもあれば、オプションのようなメッシュグリルも存在しました。さらに、スズキのマークが今のような「S」ではなく、レタリングなことも当時の懐かしさを感じさせてくれます。人とはちょっと違うジムニーに乗りたい人にはオススメです。
さらにこだわるなら「エンブレム」も付けてみてはいかがでしょうか。この車名エンブレムもまた、旧型ジムニーの時のデザインをモチーフにしています。オプションカタログでは前のフェンダーに付けていますが、リアの車名エンブレムを交換すると、一層当時の雰囲気を再現できます。
これにプラスして、「サイドデカール」を付けると、ますます2代目ジムニーに近づけることができます。これらのデザインもデザインヘリテージのひとつで、オールドファンに懐かしいものです。改めて眺めてみると現代でも古めかしくなく、かえってレトロな雰囲気が新型ジムニーの良さを引き立ててくれるのではないでしょうか。
快適便利に車中泊ができるオプションも豊富!
新型ジムニーの機能の中で、特筆すべきなのがシートを簡単にフルフラットにできるようになったことです。後部座席を前に倒し、前席のヘッドレストを抜いて後ろに倒せば、室内長を活かした就寝スペースができます。ただ、シートには凹凸があるため、完全にフラットになるというわけではありません。
そこで使いたいのが「ベッドクッション」です。このクッションは前席を倒した時にできる段差を埋めて、完全にフラットな就寝スペースにしてくれるのです。さらに低反発クッションを使っているため、車内でも安眠することができます。
安眠と言えば、光に敏感な人にとっては、サービスエリアなどの街灯は煩わしいものです。アイマスクをして寝るという手もありますが、車外からの視線を遮り、完全なプライベート空間にすることで、安眠の度合いがグッと変わります。
「フロントプライバシーシェード」「リヤプライバシーシェード」は、6面ある新型ジムニーのガラスをすべて覆い、車外からの光や視線をシャットアウト。さらに、ある程度冷気も遮断できるので、冬でも快適な車中泊ができます。
車内の収納を増やしてくれるオプションも便利です。「リアクオーターボックス」や「ユーティリティカラーリングフック」を使えば、スマホや財布、ポーチなど身の回りの物を収納ボックスに入れたり、 S字フックなどを使って物をかけたりと、何かと重宝します。
新型ジムニーは車内収納が少ないため、こうしたオプションを使えば、就寝中に物が見当たらなくなるということもなくなります。