サッカーの試合では選手が各ポジションに分かれ、ピッチ上に配置されます。
配置された選手のポジションや位置によって決定されるのがフォーメーションです。フォーメーションはチームの方針や出場できる選手に合わせて選択されます。
攻撃的なフォーメーションや守備に重きを置いた陣形など、
フォーメーションごとに得意とするプレーに違いがあることから、チームのゲームプランを探る要素の一つにもなります。
今回は現代サッカーで特に用いられることが多いフォーメーションについて詳しく見ていきましょう。
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フォーメーションとは?
サッカーのフォーメーションとは、
ゴールキーパーを除いた10人のフィールドプレーヤーのポジションや配置の陣形を意味します。
ゴールキーパー以外のプレーヤーについてはどのポジションの選手を配置しても良いことになっており、
フォーメーションはDF、MF、FWの選手の人数を簡潔に数字で表現するのが一般的です。
4-3-3というポジションの場合は、DFが4人、MFが3人、FWが3人といった具合になります。
現代サッカーでよく見られるフォーメーション
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チームや監督によって様々なフォーメーションが採用されます。
フォーメーションは選手のプレースタイルやチーム全体のゲームプランによっても左右されます。
こちらでは、現代サッカーでよく見られるフォーメーションについて解説します。
- 4-3-3
- 4-4-2
- 4-5-1
- 3-6-1
- 4-1-4-1
現代サッカーではサイドを使った攻撃が主流となっており
これを象徴するのが4-3-3のフォーメーションです。
陣形としては4バックのディフェンス陣の前にMFを3人配置し
1トップとウィングフォワードを置くのが特徴といえます。
4-3-3のメリットはピッチ全体を広く使える点にあります。
ウィングフォワードの選手が中に切り込んだり、
大きくボールチェンジすることで相手ディフェンスを揺さぶる攻撃が可能です。
プレミアリーグではマンチェスターユナイテッドやリヴァプールといったチームが、
ラリーガではバルセロナやレアル・マドリードなど、攻撃的なチームが採用するケースが目立っています。
他リーグではバイエルン・ミュンヘンやパリ・サンジェルマンが挙げられます。
サッカーにおけるディフェンスの方法としては、
それぞれの選手がエリアを決めて守るゾーンディフェンスと、
担当する選手をピッタリとマークするマンツーマンディフェンスがあります。
4-4-2のフォーメーションはピッチ全体にバランスよく選手を配置できるため、
ゾーンディフェンスに適した形です。
ポジションとしてはセンターバック及びサイドバック
センターハーフ、サイドハーフ、FWがそれぞれ2人ずつです。
ゾーンディフェンスはチームワークや連携が整わないと間を抜かれてしまうことが多いので
ディフェンスに力を入れているチームが採用する傾向にあります。
具体的なチーム名を挙げるならラリーガのアトレティコ・マドリードです。
ポゼッションサッカーを目指すチームに多く見られるのが4-5-1のフォーメーションです。
こちらは数字を見てもわかるように、中盤に多数を選手を配置します。
中盤でパスを回しながらディフェンスの穴を突き、FWの選手が空いたスペースに走り込んだり、
ポストプレーから攻撃を展開するシーンがよく見られます。
パス回しに重きを置く日本代表のチームも4-5-1のシステムをよく採用します。
4-5-1は中盤の5人をどのように配置するかによってメリットやデメリットが大きく変わるのが特徴です。
たとえば4-2-3-1、つまりFWの下に3人のMFを配置するタイプの4-5-1では、
サイドから攻撃を展開したいときに有効です。
ただし、サイドからの攻撃が上手くいかないと、
FWの個人技に頼る攻めに終始することになります。
現代サッカーの多様なサイド攻撃に対して守備を敷く際、
ウィングバックを配置する3-6-1のフォーメーションが効果的とされています。
ウィングバックの選手がサイドをケアしつつ、
ボールを奪った後は素早く前線にボールを運ぶことができるのがメリットです。
ベルギー代表がこのフォーメーションを採用しています。
ディフェンス重視のフォーメーションに見られがちですが、
ウィングバックの選手の位置によっては3-2-4-1や3-4-2-1に移行することが可能であり、
柔軟性に富んだフォーメーションです。
相手のサイド攻撃を封じながら、
自分たちがサイド攻撃で主導権の握りたいといった戦術とマッチしており、
現代サッカーを象徴するシステムの一つです。
センターバックとサイドバックが2人ずつ、
MFはボランチ1人とその前に4人、最前線に1トップを配置するのが4-1-4-1の基本形です。
中盤に5人の選手を配置しているので、パス回しからのサイド攻撃に展開することが容易な陣形といえます。
ボランチからのボール供給やサイドハーフからドリブルで切り込むなど、
多様なオフェンス戦術を駆使できるのがメリットです。
センターハーフやボランチはボールを保持しながらチャンスをうかがい
プレーを組み立てる能力が求められます。
攻撃的な布陣ではありますが、ボランチの両サイドのスペースが広く開いているので
そこを攻められないようにケアする必要があります。