ブラック企業で働くことがツラくても、給料が良ければ少しは報われるのではないでしょうか。
しかし、ブラック企業においては給料が安いという点が問題視されることが多いのが現状です。
今回の記事では、ブラック企業の給料について解説していきます。
この記事を読むことで、
- ブラック企業で給料に不満を抱える人は多いのか
- ブラック企業の給料の仕組みにみられる問題とは何か
についての理解が深まります。
さらに、ブラック企業を辞めて、ブラックでない企業へ転職するためのステップも合わせて紹介しています!
今ブラック企業に勤務する方で、転職を考えている方にも役立つ情報が満載です!
目次
ブラック企業の給料は本当に安いのか
ブラック企業の給料が安い2つの理由
ブラック企業の給料は本当に安いのか

ブラック企業の問題点は、主に「長時間労働」や「パワハラ」などであり、給料が安いという問題点はあまり目立たないように感じる人も多いのではないでしょうか。
ダルマちゃん どちらかと言えば給料の安さというよりも残業代未払いなどが目立つからね。
ですが、ブラック企業を退職する人の中に、「給料が安いから辞めた」という人も一定数はいます。
以下はブラック企業の退職理由を調査したデータです。
▼ブラック企業の退職理由調査結果

このデータを見ると、数多くの理由の中で「給与が安い」という理由を真っ先に挙げている人は全体の6.5%です。
ユーくん 6.5%ってかなり少ないんじゃないのかな?どうなんだろう。
ブラック企業の退職理由としては、
- パワハラ
- サービス残業
- 過重労働
の上位3位が圧倒的多数を占めています。
これら3つを除いて見てみると、次に多いのが
- 健康被害
- 将来性がない
- 給与が低い
以上の3つとなります。
退職理由として最も大きいものを1つ選んで回答していることを加味して考えると、「サービス残業」を理由に退職している人が、同時に「給与が低い」ことにも不満を抱えていた可能性もあるわけです。
このように考えると、ブラック企業を退職した理由に給与の低さが関係しているケースは少なくないと言えます。
ブラック企業の給料が安い2つの理由

ブラック企業では、長時間労働や休日出勤などの激務を強いられます。
それにも関わらず給料が安いのは一体なぜなのでしょう。
高い給料を支払えば社員の満足度が上がり、仕事に対するモチベーションも維持しやすく、結果的に離職率も下がるはず。
この章では、ブラック企業の給料がなぜ安いのか、考えられる2つの理由について解説していきます。
1.安く働かせて可能な限り多くの利益を追求している
ブラック企業が給料を低く設定する目的は、「会社だけが儲かること」です。
人件費を削減すれば、会社は経費を抑えることができます。
ダルマちゃん 従業員が多ければ多いほど、人件費を削減することで抑えられる経費の額は大きいからね。
売上が一定なのであれば、経費を削減することで利益は当然増えます。
会社は増えた利益を従業員に還元せず、会社の利益として懐におさめていくわけです。
この場合、儲かるのは会社の社長や幹部のみであるケースがほとんどであり、従業員は薄給で激務を継続するというものすごくアンフェアな状況に陥ってしまいます。
2.従業員は使い捨ての駒と見なされている
ブラック企業がもしも、
- 従業員のモチベーションUP
- 従業員の健康への配慮
- ライフワークバランスの向上
などの点を大事に考えていれば、給料をギリギリまで安く設定するなどあり得ません。
なぜなら、収入が低ければ従業員は「この先長くは勤めたくない」と考えるからです。
▼年収別勤続意欲の比較

このデータからも分かるように、ブラック企業に勤める人のうち最も「勤め続けたくない」と回答した人の割合が多いのは、「年収300万円未満」です。
ユーくん 年収ごとの違いも確かに分かるけど、それ以前に「勤め続けたくない」の回答が約半数!ホワイトと比較するとかなり大きな違いが見られるね‥。
給料の低さが労働意欲を低下させることは明らかであり、ブラック企業側も知らないはずはありません。
それでもなお低い給料で働かせるのは、従業員はいくらでも補充できるという考え方があるから。
つまり、「最悪、満足できないなら辞めてもらっても別に構わない、代わりならいくらでもいる」と思っているのです。